キルギスの航空会社アスマン航空に乗った感想【祝・EU乗り入れ禁止解除】

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キルギスの国営航空会社アスマン航空に乗ってみた感想を書く。

アスマン航空に乗った経緯

フライトマップ
フライトマップ

私はキルギスの首都ビシュケクからカラコルへの移動を、当初は鉄道+バス(所要時間9時間ほど)で考えていた。

しかし鉄道の予約がなかなかうまくいかなかった。何度試しても最後の決済のところで弾かれる。当日駅の窓口で買うしかないかと思いながら、念のため別の手段を調べてみると、アスマン航空(Asman Airlines)という航空会社がビシュケク-カラコル便を運航していることが判明した。

フライト時間はたったの40分で、現在は日曜日と金曜日のみ運行している。ちょうどカラコルへの移動を考えていた日だったので乗ってみることにした。

運賃は1人片道4,000ソム(≒7,600円)で、[アスマン航空のHP](https://asmanairlines.kg/)から航空券を予約した。

キルギスの国営航空会社の変遷

キルギスの国旗
キルギスの国旗

アスマン航空について聞いたことがなかったが、どうやらキルギスの国営航空会社ということらしい。少しだけキルギスの国営会社について調べてみることにした。

キルギスタン航空(Kyrgyzstan Airlines)

英語版Wikipediaによると、キルギスタン航空はキルギス初の国営航空会社で、設立はソ連崩壊の頃の1992年。ロシアの航空会社であるエアロフロート航空から派生した企業らしい。

2005年に破産し、アルティン航空に買収された。

エア・キルギスタン(Air Kyrgyzstan)

バルイクチにあったエア・キルギスタンの機体
バルイクチにあったエア・キルギスタンの機体

キルギスタン航空を買収したアルティン航空が「キルギスタン航空会社」→「エア・キルギスタン」と社名を変更し会社を運営していたが、現在は運行を停止している様子。

一応、今でもエア・キルギスタンの[公式HP](http://air.kg/)は存在している様子。

アスマン航空(Asman Airlines)

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アスマン航空は、2024年9月に運行を開始したキルギスの新しい国営航空会社。「アスマン」とはキルギス語で「空」を意味するらしい。

現在は、国内線を中心に運航しているが、将来的には路線網を拡大し国際線を就航させるという計画があるようだ。

親会社のキルギスタン空港公社によるアスマン航空の説明ページは[こちら](https://www.airport.kg/en/asman-airlines)

EUへの乗り入れ禁止解除(2026年6月)

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「さあて予約しようかな。」と思った時、ふと、キルギスの航空会社はEU地域内での運航が禁止されていたことを思い出した。

恐る恐るEU航空安全リストを確認してみると、キルギスの名前が無い。どうやら、つい最近の2026年6月にキルギスの航空会社がリストから削除されたようだった。

キルギス航空会社がリストから削除された旨のEUの記事は[こちら](https://transport.ec.europa.eu/news-events/news/commission-updates-eu-air-safety-list-all-air-carriers-kyrgyzstan-removed-air-express-algeria-added-2026-06-09_en)

EUの安全基準を満たしているのなら安心安心と思い、アスマン航空のフライトを予約することにした。

マナス国際空港へ

建設中のマナス国際空港
建設中のマナス国際空港

カラコル行きのフライトは10:20発。空港のHPにはフライトの2時間前に来るように書かれていたので8時過ぎには空港に向かうことにした。

マナス国際空港はビシュケク市内から25kmほど離れた場所にあるので、タクシーで1時間弱かかる。7時半にホテルにタクシーに来てもらうと、8時過ぎには空港に到着することができた。 料金はYandexという配車アプリを使用して1,000ソム(≒1,870円)ほど。

マナス国際空港の入口と出口
マナス国際空港の入口と出口

マナス国際空港は現在絶賛建設中。外面は概ね完成しているが空港内はまだ完成していないので、入口は狭く施設もショボい。将来的には立派な空港になるんだと思う。

チェックイン

チェックインカウンター
チェックインカウンター

2時間前に来いと書いていたので2時間前に行ったが、チェックインカウンターがオープンしたのはフライトの1時間前くらいだった。

乗客はほとんど欧米の方々で、大体トレッキング目的の服装をしていた。

機体が小さいためか、あまり多くの荷物は持ち込めないようになっている。荷物制限は以下の通り。 アスマン航空の荷物制限(2026年7月5日時点)
受託手荷物:15kg以下
機内持ち込み手荷物:5kg以下

国内線の売店
国内線の売店

荷物を預けて保安検査場を通過した後は、出発ゲート前でしばらく待機。小さな売店が2つほどあった。

フライト

アスマン航空 DHC-8-400
アスマン航空 DHC-8-400

搭乗した機体はデ・ハビランド・カナダ(de Havilland Canada)というメーカーのDHC-8-400。ボンバルディア社に買収されていた時の名前であるDash-8という別名としても知られている。

ジェットエンジンではなく、プロペラが回るターボプロップエンジンの機体で、機内は2-2列の座席。

飛行機はほぼ定刻通りに離陸。私が座ったのは幸運にも窓側の席だったので、キルギスの素晴らしい景色を眺めることができた。

ビシュケクと山々
ビシュケクと山々
山々
山々
イシククル湖と山々
イシククル湖と山々

離陸後はキルギスの首都ビシュケクの少し北側を通って東に向かい、キルギス最大の湖であるイシククル湖の真上を通ってカラコルに着陸した。

キルギスの地形図
キルギスの地形図

私が座っていた進行方向右側の席はビシュケクや天山山脈などを眺める事ができ、反対側の左側席であればカザフスタンとキルギスの国境の山々を見ることができると思う。

左側の人はずっと羨ましそうに右側を見ていたし、左側席の2人からは写真を撮ってくれないかと頼まれたりしたので、おそらく景色は右側のほうが良いんだと思う。

青いイシククル湖やはるか遠くまで続く天山山脈を見ることが出来て大満足なフライトだった。

カラコル空港

カラコル空港
カラコル空港

イシククル湖と天山山脈を眺める遊覧飛行はあっという間に終了し、無事カラコル空港に到着した。

カラコル空港は2024年に再建された新しい空港で、建物がとても近代的だった。

カラコル空港内部
カラコル空港内部

カラコル空港からカラコル中心部までは2.5kmしか離れていないので結構近い。歩いてホテルまで行くことも考えたが、スーツケースを持っていたのでタクシーを呼ぶことにした。

料金はYandexという配車アプリを使用して150ソム(≒280円)ほどだった。

カラコルの地図
カラコルの地図

朝、7時半にビシュケクのホテルを出発して、カラコルのホテルに到着したのが昼の11時半ごろだった。

比較

ビシュケクからカラコルまでの移動について「飛行機ルート」と「鉄道+バスルート」について1人で旅行した場合の比較をしてみた。

ビシュケクからカラコルまでの交通手段比較
ビシュケクからカラコルまでの交通手段比較

費用だけ見ると「鉄道+バス」の方が圧倒的に安い。景色が良くて快適な飛行機と比較してどちらがいいかという所だが、私は飛行機を選んでよかったと思っている。

これ以外に、全行程をバスで行く方法もあり、おそらく最も一般的かつ本数も多いと思われる。

キルギスのバスはマルシュルートカという乗合バスがほとんどで、人が集まれば出発するスタイル。バスターミナルに料金表がある場合もあれば、運転手と料金交渉をする場合もある。ぼったくられなければ「鉄道+バス」とそこまで変わらない値段になると思う。
ちなみに私が乗車した乗合バスはエアコンがなかった。

感想

アスマン航空に乗ってみての感想を書いていく。

①景色がいい

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当初は時間を節約するために飛行機という手段を選んだので、飛行機から見える景色のことなんて考えていなかった。

しかし、天気が良かったのもあるが、飛行機の窓から見える景色がきれいで感動した。

②席は選べないかも

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景色がいいとはいえ、窓側でないと景色を楽しむことはあんまりできない。窓側の席になる確率は2分の1。さらに進行方向右側の窓側席になる可能性は4分の1である。

たしか予約の段階で席の指定は出来なかった気がするし、オンラインチェックインもまだ始まっていないので、どこの席になるかは運任せということになる。

③空港にホテルが欲しい

マナス国際空港の整備イメージ
マナス国際空港の整備イメージ

個人的な要望としては、マナス国際空港にホテルが欲しい。

今回の旅行では7/4の深夜にマナス空港に到着し、7/5の朝に再びマナス空港発のフライトを利用したが、空港周囲にホテルがないので、ビシュケク市内のホテルに宿泊せざるを得ず、寝るためだけに往復3,700円ほどタクシー代を払うことになった。

マナス国際空港には空港直結の複合施設ができるらしいので、ホテルができることを願っている。

まとめ

陸路より費用は掛かるが、片道8,000円弱なので、景色と快適さを加味すればそこまで高くはないと思う。

むしろ、キルギス旅の後半でチャーターしたタクシー代が高額だったので、今は安く感じている。ビシュケク↔カラコルの移動において、とてもいい交通手段だと思ったので、参考にしてほしい。

カラコルの旅行記はこちら カラコルの旅行記【キルギス】