北京の乗り継ぎ旅行記【中国】
キルギスに行く途中に中国の北京で乗り継ぎがあったので、乗り継ぎ時間を利用して北京を観光した時の旅行記。
中国南方航空

今回キルギスに行くために利用したのは、中国三大航空会社の1つである中国南方航空。
広東省広州に本社を置いている航空会社であるため、広州の広州白雲国際空港を経由する便が多いが、最近北京に開港した北京大興国際空港も拠点空港として使用しているようで、今回のフライトは北京経由だった。
料金は1人往復15万円ほど。
エコノミークラスの荷物制限は以下の通りで、ANAやJALと比較するとちょっと少なめ。
中国南方航空・国際線の荷物制限(2026年7月3日時点)
受託手荷物:23kg以下
機内持ち込み手荷物:8kg以下

マイルに関しては、過去にスカイチーム(SkyTeam)という航空アライアンスに加盟していたが、2018年に脱退しており、現在はいくつかの航空会社と個別にマイルサービスを提携している。
私が会員になっているブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)も提携しているので、ただ今マイルの事後申請を行っているところ。
フライト日程

日本からキルギスまでの移動を考えると、広州経由の場合、南に大きく迂回することになるが、北京経由の場合、ほぼ直線距離で向かうことができるので、飛行時間が短くなるという利点もある。
また、成田空港じゃなくて羽田空港発着なのがうれしい。

北京では乗り継ぎ時間が丸1日あったので、北京市を観光することにした。
東京羽田→北京大興

羽田から北京大興までのフライトは約4時間ほど。座席は2-4-2列の配置で、座席にモニターあり。
機内食はチキンorポークの2種類。両方とも美味しかった。


食後にハーゲンダッツを貰えたのがよかった。

北京大興国際空港

北京には北京首都国際空港と北京大興国際空港という大きな空港が2つあるが、到着したのは北京大興国際空港。2019年に開港したばかりの新しい空港だ。


空港を上から見るとヒトデのような形をしているのが特徴的で、設計したのは有名な建築家のザハ氏。

内装も曲線が多くてかっこいい。特に中から見ていて「ここはヒトデの丸模様のところだ。」と分かるのが素敵だと思った。
入国手続き

空港に到着すると、まずは自動指紋採取機で指紋を採取。私は過去1年以内に入国したことがあるためか、パスポートをかざしただけで手続きが完了した。
2次元コードが出てきたが、使わなかったのでそもそもココで指紋採取が必要だったのかどうかは不明。
イミグレーションを通過して中国に無事入国し、受託手荷物を受け取った。 羽田にて受託手荷物を北京で受け取れるようお願いしていたが、無事荷物が流れてきて安心した。
泊まったホテル

宿泊したホテルは木棉花酒店(The Mumian Hotel)というハイアットグループのホテル。最大の特徴は空港直結という点で、空調が効いた空間を通ってホテルまで行くことができる。 空港2階にはホテルの案内サインもあるので、2階にさえ行けば迷うことはない。
Trip.comの割引もあって2人1部屋で1泊15,000円くらいだったが、値段の割にかなり豪華なホテルだった。

案内サインに従って建物の中を5分くらい歩いていくと、ホテルのエントランスに到着する。

エントランスはオシャレ図書館風でかなりフォトジェニックな仕上がり。

フロントがある空間には、カフェ、お土産屋などが併設されている。

部屋もめちゃくちゃ豪華でとても快適だった。日本でこのレベルのホテルに泊まると5万円くらいする気がする。 詳細はキルギス旅行のホテルまとめ記事にて紹介したい。
空港から北京中心部
乗り継ぎ時間は24時間だが、寝る時間と移動時間を考えると、北京観光に当てれる時間はたったの6時間ほどしかない。早起きして北京中心部に向かう。

大興空港から北京中心部までは、地下鉄「大興機場線」が開通している。乗り換え可能な草橋駅までは2駅で所要時間は20分ほど。
料金は35元(≒860円)で、クレカを改札でタップしても改札を通過することはできるが、一度エラーで出れなかったことがあるので、不安な人は券売機で切符を購入するのがオススメ(クレカ決済可)。 ※エラーで出れなかった分は、後日請求が来たので二重に払うことになった。

大興機場線のターミナル駅となっている草橋駅には、何本か路線が通っている。
まずは、朝早くから空いている景山公園に行くことにしたので、19号線と6号線を乗り継ぎ南鑼鼓巷駅(南锣鼓巷站)で降りた。

駅を降りて景山公園に向かって歩いていると、にわか雨が降ってきたのでバス停の屋根で待機。雨自体は30分くらいで降り止んだが、この後雨のせいでめちゃくちゃ蒸し暑くなった。
景山公園

景山公園は紫禁城の北側にある小高い丘で、紫禁城の堀を作った時に出た残土を用いて造られた人工の山だそうだ。
紫禁城を眺めることができるスポットとして有名で、Trip.comで予約すると料金は1人約400円だった。
世界遺産としての景山公園

登録名:北京中軸線ー中国の首都の理想的な秩序を示す建築群ー
登録年:2024年
登録区分:文化遺産
登録基準※:(3),(4)
※世界遺産に登録されるためには(1)~(10)の登録基準を1つ以上満たす必要がある。
(1)~(6)は文化遺産基準、(7)~(10)は自然遺産基準。
登録基準とその内容(私が[UNESCOのサイト](https://whc.unesco.org/en/list/1714)を見て要約したもの)を書いていく。
(3)現存または消滅した文化の独特な証拠を示すもの →中国の帝政時代に発展した文化的・政治的システムを反映した都市計画を確認できる道路や建築群
(4)建築物・建築群・技術の顕著な例を示すもの →古代中国の都市計画理論を体現する代表例

北京の中心部を南北に貫く中心軸にある宮殿や門、道路などが世界遺産に登録されており、景山公園もその一部である。世界遺産に登録されたのも2024年とかなり最近で、私も帰国して調べるまで知らなかった。
入場ゲート

南鑼鼓巷駅から歩いてきた関係で、私は東門から公園に入った。チケットは事前にTrip.comで購入していたので、事前に送られてきた2次元コードを入場ゲートでピッとすれば入ることができた。
丘に登る

山頂の標高は約94mだが、周囲に比べると約45m高いだけの丘なので10分くらいで登ることができる。山頂からの景色がこちら。

南側には瓦が黄色で統一された紫禁城が見える。中心軸を考えて計画的に造られた山のため、山頂と紫禁城の中心が一直線になっている。左右対称で美しい。

反対側は、祖先を祀る施設である寿皇殿と、そこから一直線に伸びる道路などを見ることができる。黒い瓦の建物も左右対称でかっこいいと思ったが、どうやら歴史的価値のない普通のビルの装飾のようだ。
南側も北側もなかなかいい景色だった。
丘を下って公園の南門から外に出ると目の前に紫禁城があるが、出口のため入ることはできない。入口はかなり遠い場所にあるのでレンタルサイクルで故宮博物院入口に向かった。
特に時間の制限がないのであれば、故宮博物院→景山公園のルートの方が移動が少なく済むと思う。
紫禁城

紫禁城は1406年から1420年にかけて建設された南北961m東西753mほどの大きさの巨大な宮殿。
清王朝が滅亡する20世紀までの間、約500年にわたって明王朝及び清王朝の歴代皇帝の居城であった場所である。現在は故宮博物院として一般公開されている。
世界遺産としての紫禁城

登録名:北京と瀋陽にある明朝と清朝の皇居
登録年:1987年
登録区分:文化遺産
登録基準※:(1),(2),(3),(4)
※世界遺産に登録されるためには(1)~(10)の登録基準を1つ以上満たす必要がある。
(1)~(6)は文化遺産基準、(7)~(10)は自然遺産基準。
登録基準とその内容(私が[UNESCOのサイト](https://whc.unesco.org/en/list/439/)を見て要約したもの)を書いていく。
(1)人類の創造的資質を示す傑作であること →中国における宮殿建築の傑作である皇居
(2)ある文化圏や文明の価値の交流を示すもの →漢民族、満州族、モンゴル族などの建築様式を融合させている点
(3)現存または消滅した文化の独特な証拠を示すもの →中国文明の伝統や慣習を表した景観、建築、美術品
(4)建築物・建築群・技術の顕著な例を示すもの →中国皇帝制度の壮大さ、満州族の伝統を体現した宮殿建築群の傑作
古代中国の宮殿建築の傑作で、建築群や芸術品が良好な状態で保存されていることか評価され世界遺産に登録されている。
また、清王朝の祖先である満州族の宮殿であり、清王朝時代には離宮として使用されてた瀋陽の皇居も2004年に追加で世界遺産に登録された。
故宮博物院の入口

10年以上前に高校の修学旅行で訪れた際は、天安門を見てから故宮博物院に入った記憶があったので、今回も天安門に行こうとしていた。しかし、現在は天安門広場に入るのにも予約が必要とのことで大行列ができていた。
どうやら天安門広場と故宮博物院の入口は分けられているようだったので、現地の案内板に従い来た道を戻り、紫禁城東側の入口から入場ゲートに向かった。

入場ゲートに到着すると大勢の人が並んでいた。人の多さと暑さに絶望しながら並んでいたが、見た目ほど待ち時間は長くはなく10分くらいで中に入ることができた。
チケットは事前にTrip.comで購入済みで、予約したときのパスポートがチケット代わりになるシステムだった。入場料は1人約2,000円。
外朝

紫禁城内部を大きく分類すると、国家の式典等が行われる外朝と皇帝と皇后の住居空間である内廷に分けることができる。博物院入口は南側の午門のため、外朝→内廷の順に訪れることになる。

入場ゲートのある午門をくぐった先に見えるのが太和門。立派な建物なので最初はこれが太和殿かと思っていたが、あくまでも門ということらしい。

その太和門の奥にあるのが皇帝の即位式などの重要な式典を行っていた太和殿で、紫禁城内最大の建造物である。
階段の上に築かれた太和殿の前には、とてつもなく広い広場がある。

人が多くて見に行かなかったが、太和殿の中には皇帝が座っていた玉座が置かれているとのこと。

太和殿の北側にある正方形の建物が中和殿で、太和殿で式典が行われる直前に皇帝が一旦休憩をしていた場所らしい。

中和殿の中には、皇帝が座っていた椅子があった。

中和殿の北側にあるのが保和殿。式典の前に皇帝が着替えを行うほか、採用試験である科挙の試験も行われていた場所のようだ。
中央部に一列に並んでいる太和殿・中和殿・保和殿の3つの建物は外朝の中心的建築物で、まとめて前三殿というらしい。とにかくスケールが大きかった。
内廷

皇帝や皇后の居住空間である内廷の中央部には、乾清宮・交泰殿・坤寧宮という建物があり、まとめて後三宮と呼ばれている。
後三宮を見に行こうかと思ったが、建物が全部同じに見えてきたので、ちょっと脇道を通ってみることにした。

内廷の一番手前にあるのが皇帝が住んでいた乾清宮。乾清宮を見た辺りで西側に進んでみた。

後三宮の東西にはそれぞれ東六宮、西六宮という皇后たちが住んでいたエリアがあるが、私が訪れたのは西六宮というエリア。


西六宮は箱庭が6つ並んでいるような作りで、乾清宮などと比べると建物の規模は小さいが、宮廷の家具や美術品が並べられていたりする。紫禁城中央の大きな建物とは違い、少しだけ街っぽい雰囲気を感じた。

西六宮のいくつかの建物を見たあとは、内廷中央の交泰殿、坤寧宮をちらっと見てから神武門を通って外に出た。
ちなみに紫禁城の出口付近はレンタルサイクルの駐車禁止エリアで、タクシーも入れないエリアになっているため、交通手段はバスのみ。タクシーに乗る場合は東西どちらかに500mほど故宮から離れる必要がある。
王府井

飛行機のチェックインまで微妙に時間があったので、王府井という繁華街に行くことにした。特に用事はなかったが、あまりに暑かったのでクーラーが効いた建物で涼みたいという思惑があった。

紫禁城からはタクシーで移動したが、紫禁城の出口付近はタクシー進入禁止地区のため、配車アプリを呼ぶにしても500mほど離れる必要があった。
王府井は高校生の時にも訪れたが、その時とほとんど変わっていない印象だった。
北京大興→ビシュケク

フライトの3時間前に空港に戻り、ホテルで荷物を受け取ってからチェックイン。無事、飛行機に乗ることができた。
北京大興からビシュケクまでのフライトは約6時間ほど。 機体は、東京⇔北京間の機体より小さめで座席は3-3列の配置で、座席にモニターはなかった。
機内食はチキンorビーフの2種類。チキンライスのほうが美味しそうだった。


感想
北京を乗り継ぎ観光してみての感想を書いていく。
①暑い

北京に到着した7月3日の最高気温は38℃で、東京はまだ本格的な夏ではなかったので、余計暑く感じた。
実際に市内を観光した7月4日に関しては、最高気温が35℃くらいだったが、朝にわか雨が降ったおかげで、かなり蒸し暑かった。
こうも暑いと観光どころではない。
②紫禁城は大きい

あまり時間がなかったので2時間くらいで紫禁城を見て回ったが、訪れてない場所がかなりある。全てを見ようとすると相当な時間がかかると思う。
それと、現地の案内板は最小限の事しか書いていないので、ある程度調べてから行くか、ガイドを付けるのもいいかもしれない。
③トイレにて

王府井百貨店のトイレにて、私が用を足している2つ隣の小便器に少年がいた訳だが、その少年はスマホでゲームをしながら用を足していたため、小便が一滴も便器に入ること無く床に広がっていた。私が愕然としていると、少年は何事もなかったかの様に立ち去っていった。
それを見た時、中国のトイレがきれいになるのは相当な時間がかかるんだろうなと感じた。
オススメ度
★★★★★ 星5
今回は時間がなかったので紫禁城と景山公園しか訪れることは出来なかったが、スケールが大きくてとても良かった。
天安門広場や天壇など北京中心部だけでも見どころはたくさんあるし、万里の長城にも日帰りで行くことができる。とても1日では足りない。
ただ、訪れるのであれば夏は避けたほうがいいと思う。暑すぎる。私も涼しい時期に改めて訪れたいと思う。
北京での乗り継ぎを経て訪れたのはキルギスという国。次回、キルギス編へ続く。
カラコルの旅行記はこちら カラコルの旅行記【キルギス】