ビシュケクの旅行記【キルギス】
2026年7月3日〜7月12日のキルギス旅で訪れたビシュケクの旅行記。
ビシュケクについて

ビシュケク(Bishkek)は、キルギス北部にある人口約100万人ほどの都市で、同国の首都。
元々はシルクロードの拠点だったそうで、ロシア帝国に征服されてから都市として発展していき、ソ連時代にはキルギス地方の中心地となった。
そして、ソ連崩壊に伴いキルギスが独立した際にキルギスの首都になり現在に至る。
帝政ロシア及びソ連の影響を受けて都市が発展したため、ビシュケクの街は碁盤目状に整備されていて、社会主義っぽい雰囲気の街並みが残っている。

また、ビシュケクの南側には天山山脈がそびえ立っており、夏の季節でもビシュケク市内から雪を被った山々を見ることができる。

アラ・トゥー広場

最初に訪れたのは、ビシュケクの街の中心にあるアラ・トゥー広場。
周囲にはキルギス国会などの政府機関もあり、過去には反政府運動のデモが行われたりした政治的に重要な場所である。

私はビシュケク2駅の近くのホテルに泊まっていたので、エルキンディク通りを歩いてアラ・トゥー広場に向かった。

エルキンディク通りはビシュケク2駅から北に伸びる大通りで、樹木がたくさん植えられている。
木陰で休憩している人や犬の散歩をしている人がいて、市民の憩いの場のようになっていた。

木の上にはリスもいた。

しばらく歩くとアラ・トゥー広場に到着した。道路を挟んで反対側に大きなキルギス国旗とマナス像※がある。
※マナス⋯キルギスの民族叙事詩「マナス」の主人公で、伝説上の英雄。ビシュケクの空港の名前もこのマナスに由来する。
旗とマナス像以外は何もない広場だったが、大きな国旗がゆっくりとはためいている姿はかっこいい。こんな感じの大きい旗をぜひ日本にも作ってほしい。
歴史博物館

アラトゥー広場のすぐ北側にある立派な建物が国立歴史博物館である。
キルギスの歴史についてあまり知らなかったので入ってみた。入館料は1人200ソム(≒360円)。

博物館内部はたしか3階構造で、キルギスの先史時代から現代にかけての歴史を学ぶことができる。

説明文と展示物のバランスが良く、実物大のユルトの展示があったりするので見ていて面白かった。所要時間は2~3時間くらいだと思う。
エアコンも効いているので、暑い日中の訪問がおすすめ。
ビシュケク・セントラル・モスク

次に向かったのがビシュケク・セントラル・モスク。このモスクが完成したのは2018年と、かなり最近だが、見た目がかっこいいので行ってみることにした。

モスクはビシュケク中心部から少し離れた場所にあるが、まち歩きも兼ねてアラ・トゥー広場から徒歩で向かった。30分ほどでモスクに到着。

外観がトルコで見たモスクに似ているなと思ったが、どうやらこのビシュケク・セントラル・モスクはトルコから資金援助を受けて建設されたモスクらしい。
オスマン帝国時代の様式で建てられたモスクなので、見た目がトルコのモスクそっくりに仕上がっている。

上の写真が私が10年ほど前に訪れたイスタンブールのスルタン・アフメト・モスクである。色合いも見た目もかなり似ている。

モスクの内部は綺麗だったが、祈っている人も居なかったのでイスラム教独特の厳かな雰囲気はなかった。

女性もモスクの中に入ることができるが、服装には気を付けなければならないい。
ショッピングモール

昼になり暑くなってきたのでショッピングモールで涼みつつ、昼食を食べることにした。
訪れたのはモスクから歩いて15分くらいの場所にある「ツム(ЦУМ)」というショッピングモール。
この辺りにはツムの他に「グム」や「ドルドイ・プラザ」などいくつかのショッピングモールが集まっている繁華街のような場所だった。
ツム・アイチュレク(ЦУМ Айчурек)

ツムには旧館と新館があるようだったので、まずはソ連時代に開業したという旧館のツム・アイチュレク(ЦУМ Айчурек)へ。
そもそも「ツム(ЦУМ)」とはロシア語の略語で「中央総合百貨店」という意味らしい。なので、ツム・アイチュレクとは「アイチュレク百貨店」という意味である。

建物の外観はガラス張りで綺麗だが、内装は年季が入っていて天井も低い。
売っているものは家電製品から衣料品、伝統工芸品などのお土産まで様々。たしか最上階にはフードコートのようなものもあった。
百貨店というには少し雑多な感じがするが、買い物をしている地元の人はツム2より多かった気がする。
ツム2(ЦУМ 2)

ツム・アイチュレクに隣接している新しい建物が新館のツム2(ЦУМ 2)。外観は旧館とあまり変わらないが、中の様子は雰囲気がかなり違う。

内部は高級感のある装飾で、売っている物も高そうなものが多い。
店舗を見てみるとアディダスとかプーマなども入っていたが、買い物をしている地元民は少なかった。
ちなみに後ほど、近くのドルドイ・プラザというショッピングモールも訪れたが、ツムと同じ様に旧館・新館があるスタイルだった。
NAVAT(レストラン)

ちょうどお腹が空いたので、ツム2の6階にあるNAVATというレストランで昼食をいただくことにした。

プロフという炊き込みご飯と肉の串焼きを食べたかったが、どちらも昼はやっていないとのことで、サムサという具が入ったパンを注文した。
「牛肉のサムサ」と「鶏肉とチーズのサムサ」どちらも美味しかった。
また、6階にあるのでレストランからの景色もよかった。

レストランから見えたのは戦勝広場。ソ連が第二次世界大戦に勝利したことを記念して作られた広場で、中央にモニュメントがある。
お土産屋

ショッピングモールで昼食を食べた後は、お土産屋を回りながらビシュケクの街をまち歩き。訪れたお土産屋を紹介する。
One Village One Product(Ovop)

最初に紹介するのは「One Village One Product」というお店。名前の通りキルギスの地方の村で作られた製品を販売しているようで、店内の貼り紙を見ると日本のJICAが絡んでいるようだった。

店内に並んでいるお土産は、ハチミツとフェルト製品が多かった。
私は自分へのお土産としてハチミツとTシャツを購入した。

TUMAR Art Salon

次に紹介するのは「TUMAR Art Salon」というお店で、キルギス産の羊毛フェルト製品やレザー製品を販売している。

店内にあるのはスリッパや絨毯、小物など様々。なかなかセンスが良さそうなお店で、お客さんも結構いた。
私はユルトの形をした小物入れを購入した。家ではガジェットのコード入れとして活躍している。

GLOBUS

GLOBUSは、キルギスのあらゆる場所で見かけるスーパーマーケット。ビシュケクにもいくつか店舗があるが、私はツムに併設されているGLOBUSを利用した。
キルギスのスーパーはお菓子を量り売りしているお店が多いので、バラマキ用のお土産を買うのにうってつけ。

私はソ連時代からキルギスで売られているロシア製のチョコを買って帰った。
オシュ・バザール

お土産を買った後は、オシュ・バザールというビシュケク西部にある大きなマーケットに行ってみた。
出所は分からないが、オシュ・バザールは2026年に閉鎖され別の場所に移されると聞いたので、閉鎖前に一目見ておこうと思い訪問した。

YandexMapによるとオシュ・バザールの移転先は、現在ある場所から空港に向かう道の途中で、このあと空港に移動している時に建設中の巨大な建物がチラッと見えた。
ちなみにオシュ・バザールは閉鎖されるが、ビシュケク北部にはドルドイ・バザールという超巨大なバザールがある。
そっちも行ってみたかったが今回は時間がなかったので行かなかった。

オシュ・バザールの中央にあるのが、この倉庫のような市場。主に食料品が売られている。




バザールはもうすぐ閉鎖されるらしいが、その気配は全くなく、観光客と地元の人で賑わっていた。
なにか買うわけではないが、キルギスの人達が普段食べている食材を見るのは楽しかった。
マナス国際空港

楽しかったキルギス旅も今日が最終日。23時45分のフライトでキルギスを出国するので、ホテルに預かってもらっていた荷物を取って、マナス国際空港に移動する。

空港はビシュケクの北西約30kmにある。ビシュケクからだと空港よりカザフスタンのほうが近そう。
ビシュケク市内からマナス国際空港まではタクシーで1時間ほど。配車アプリのYandexGoを使うと1,000ソム(≒1,800円)ほどで行くことができる。

マナス国際空港は現在リニューアル中のため、空港の出入口は一国の首都にある空港とは思えないほど簡素な佇まいだが、将来的には立派な建物ができると思う。
駐車場も整備中のため、車は空港の少し手前までしか行けない。タクシーを降りてからほんの少しだけ歩いていく必要がある。
※空港に到着した時もYandexGoを使えばビシュケク市内に行けるが、空港出口から少しだけ歩く必要がある。出口で出待ちしている客引きに「Yandexは来ない」と言われても信じないように。

国際線のチェックインカウンター前は既におおかた工事が完成してるみたいで、広々としていた。

こちらは空港の完成予想図。ターミナルビルの対面には何かしらのビルができるようだ。ホテルができるととても便利になりそう。

保安検査場の先にはお土産屋とかもある。空港を運用しながら工事が行われているので、場所によって古かったり新しかったりする。
飛行機は定刻通り出発し、無事帰国することができた。
宿泊したホテル

ビシュケクで宿泊したのは、ビシュケク2駅から徒歩10分くらいの場所にあるRiviera Hotelというホテル。
料金は2人1部屋で一泊10,500円ほど。
ホテルの敷地への入口が高そうなマンションと共通のため、ゲートに警備員がいた。

部屋はとても清潔。ビシュケクの夜は少し暑かったがエアコンの効きもよかったので快適に寝ることができた。

シャワーの水圧・温度は申し分無し。ここ数日僻地のホテルに泊まっていたので、久しぶりに快適なシャワーを浴びることができた。
ガラス扉の隙間から少しだけ水が外に漏れてしまうが、足拭きタオルを敷いていると問題ない程度だった。シャワーの水圧も強くて水温も安定していた。
エレベーターがないので荷物を部屋まで運ぶのが少ししんどかったが、とてもいいホテルだった。
感想
ビシュケクを訪れてみての感想を書いていく。
①建物が渋い

ビシュケクにはソ連時代に建てられたであろう渋い建築物が残っている。
建物をよく見ると、壁面や窓の形にこだわりがありそうで面白いし、中がどんな感じか気になる。
②建設ラッシュ

古くて渋い建物が残っている一方で、近年ビシュケクでは建て替えなども盛んに行われている。
マナス国際空港はリニューアル工事中で、オシュ・バザールは郊外に移転予定、バズターミナルも最近郊外に移転したと聞いた。
古い建物は少しずつ減っていくかもしれない。
③そこそこ暑い

これまで、カラコル、アルティン・アラシャン、ソンクル湖という標高1700m〜3000mほどの場所を旅行していたので、昼間もそこそこ涼しく、快適に過ごすことができた。
しかし、ビシュケクの標高は700mほどで、日中の温度が35℃くらいまで上がる。
湿度は低くカラッとはしているが、外を歩いているとそこそこ暑いので、日中はあまり人が出歩いていなかった気がする。
オススメ度
★★★☆☆ 星3
ビシュケクは帝政ロシアやソ連時代に発展した街なので、都市としての歴史はあまり長くない。
遺跡とか歴史的建造物がほとんど無いので、あっと驚くような場所はなかった。やはりキルギスの魅力は大自然なんだと思う。
とはいえ、バザールや博物館など訪れて楽しい場所はあるので、2日くらいは楽しめると思う。
キルギス旅行のまとめ記事はこちら キルギス旅のまとめ記事