アテネの旅行記(2/2)〜古代ギリシャ編〜【ギリシャ】

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2024年10月11日~10月20日のギリシャ旅で訪れたアテネの旅行記・後編。

オリンピック関連施設を訪れたアテネの旅行記・前編はこちら アテネの旅行記(1/2)〜オリンピック編〜【ギリシャ】

国立考古学博物館

国立考古学博物館
国立考古学博物館

最初に訪れたのは国立考古学博物館。

どこかで見たことがあるような考古学品がたくさん展示されている。

アガメムノンのマスク
アガメムノンのマスク

例えばWikipediaのポセイドンの記事に掲載されている画像もここの博物館には展示されているものだったりする。

ポセイドン像
ポセイドン像
ポセイドンの銅像
ポセイドンの銅像

ギリシャ神話の神が多いので、ギリシャ神話を少し学んでおけば、誰の像なのか分かって「へぇ~」と思うことができる。

アテナイのアゴラ

アテナイのアゴラ
アテナイのアゴラ

アゴラとは、政治、経済、社交の中心となっていた場所のことで、紀元前5世紀頃にはソクラテスもここに通っていたらしい。

隣には古代ローマ時代に作られたローマン・アゴラもあるが、時間がないので行かなかった。

アゴラの中にある細長い建物はアッタロスの柱廊。古代ギリシャの時代は商業施設として使用されていたらしい。

アッタロスの柱廊
アッタロスの柱廊

建物は20世紀に再建され、現在は出土品を展示している博物館として使用されている。 外側の柱がドーリア式、内側の柱がイオニア式という様式で柱の形状が違う。

ヘファイストス神殿
ヘファイストス神殿

ギリシャ神話の神であるヘファイストスの神殿。 神殿は状態よく保存されているようで、神殿の屋根まで残っている。さすが鍛冶の神様の神殿。

古代アゴラとアクロポリス
古代アゴラとアクロポリス

ヘファイストス神殿は周囲に比べて少しだけ高くなっているので、アゴラ全体とアクロポリスを眺めることができる。

アクロポリス(未遂)

下から見たアクロポリスと教会
下から見たアクロポリスと教会

アゴラを見た後にアクロポリスに向かったが入場できなかった。

私はアクロポリス+その他の遺跡に入れる共通チケットを購入していた。 チケットには入場時間が書かれていたが、「アクロポリスの入場時間」とは書いていなかったので、てっきり指定されていた時間にアクロポリスを含むどこかの遺跡に入れば良いのかと思っていたが、そうではなかった。

アクロポリスのチケット
アクロポリスのチケット

ゲートにいたスタッフに聞くとチケットの購入サイトの一番下に書いていたらしい。 もう少し分かりやすく書いていてほしかった。

また当時「アクロポリス チケット」と検索すると上位に出てきた旅行ブログに「時間は関係ないです〜」的なことを書いていたからそれを信じてしまった。

分かりづらいギリシャの公式サイト、適当なことを書いている旅行ブログ、それを信じてしまった自分にとても腹が立った。

ゼウス神殿

ゼウス神殿
ゼウス神殿

せっかくギリシャに来たのにパルテノン神殿を見ずに帰ると思うと悲しくなり、行くつもりのなかったゼウス神殿に向かった。

ゼウス神殿はギリシャ神話の最高神ゼウスを称える神殿。建設が始まったのはパルテノン神殿よりも早い紀元前6世紀頃だったが、建設に時間がかかり完成したのは2世紀。

パルテノン神殿より大きい神殿だったらしいが、キリスト教の時代に破壊され、今は柱が何本か立っているだけ。

立入禁止範囲が広すぎて神殿に近づけないため、「確かに柱は大きい気がするなあ」という程度の感想しか得られなかった。

リカヴィトスの丘

パナシナイコスタジアムから見たリカヴィトスの丘
パナシナイコスタジアムから見たリカヴィトスの丘

夕方になったので、夕日をみるためにアクロポリスが見える丘に登ることにした。

ロープウェイでも登ることができるが、ロープウェイに人がたくさん並んでいたので歩いて登った。

人だらけの頂上
人だらけの頂上

20分くらいかけて丘の一番上に登ったが、東京の満員電車くらい人がいて何も景色が見えなかった。

山頂から見るのは諦めて、丘の中腹で夕日が沈むのを眺めたが、十分綺麗に夕日を見ることができた。

アテネの夕日
アテネの夕日

ただ、アクロポリスまではそこそこ距離がある上、逆光。アクロポリスはあまりきれいに見えなかった。

アクロポリス

早朝のトラム
早朝のトラム

その日の夜、ホテルで考えていると、明日の朝一に入場できれば1時間くらいならアクロポリスを見れるのではないかと思いついた。

チケットを検索すると公式サイトは売り切れていたが、Headoutというサイトでは空きがあった。謎のオーディオガイドがセットになっている少し割高のチケットだったので売れ残っていたようだ。

藁にもすがる思いでチケットを予約し、翌朝アクロポリスへ向かった。

世界遺産としてのアクロポリス

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登録名:アテネのアクロポリス
登録年:1987年
登録区分:文化遺産
登録基準※:(1),(2),(3),(4),(6)

※世界遺産に登録されるためには(1)~(10)の登録基準を1つ以上満たす必要がある。
(1)~(6)は文化遺産基準、(7)~(10)は自然遺産基準。

登録基準とその内容(私が[UNESCOのサイト](https://whc.unesco.org/en/list/404)を見て要約したもの)を書いていく。

(1)人類の創造的資質を示す傑作であること →パルテノン神殿、エレクテイオンなどの、他に類を見ない古代ギリシャ建築の傑作群

(2)ある文化圏や文明の価値の交流を示すもの →古代ギリシャ・ローマ時代のみならず、時代を超えて世界中に影響を与えた建造物

(3)現存または消滅した文化の独特な証拠を示すもの →古代ギリシャにおける神話と信仰の証である神殿

(4)建築物・建築群・技術の顕著な例を示すもの →ミケーネ時代のアクロポリス(紀元前16~11世紀頃)の要塞、紀元前5世紀の他に類を見ない独特な建築物

(6)歴史的出来事や伝統、宗教・芸術などと直接関連するもの →都市を民主主義の確立へと導いた政治家、アテネの哲学者、建築家や芸術家の功績を証明する建築物

古代ギリシャ建築の傑作であるアクロポリスの建築群は、時代を超えて世界の建築に影響を与えており、過去の偉人の功績を証明しているため、世界文化遺産に登録されているということらしい。

アクロポリス周辺地図
アクロポリス周辺地図

なお、登録されているのはアクロポリスの丘の上の範囲のみで、アテナイのアゴラを含む他の遺跡はバッファーゾーン(緩衝地帯)という扱い。

パルテノン神殿

パルテノン神殿
パルテノン神殿

パルテノン神殿はアテナイの守護神であるギリシャ神話の女神アテネを祀る神殿で、紀元前5世紀に建設されたもの。

アテネの宗教的な象徴となっていたが、時代の変化とともにさまざまな扱いを受けてきた。

東ローマ帝国時代はキリスト教の聖母マリア聖堂として、オスマン帝国時代はイスラム教のモスクとして使用されていた。

その間、ちょくちょく宗教に合わせて改築されてたらしいが、オスマン帝国時代の1687年、火薬庫として使用されていたパルテノン神殿に砲弾が当たり爆発、神殿は大きな被害を受けた。

現在も修復のため足場が組まれている。

パルテノン神殿の東側
パルテノン神殿の東側

アテナイのアゴラにあったヘファイストス神殿と比べるとかなり大きかったが、屋根はないし、柱の内側の壁もほとんど残ってない。

ぱっと見であんまり凄さが伝わってこなかった。

屋根の下に少しだけ装飾が残っている
屋根の下に少しだけ装飾が残っている

後で調べると、パルテノン神殿には元々豪華な彫刻装飾が施されていたが、その彫刻はオスマン帝国時代の爆発により破損、その後イギリス人が彫刻を本国に持ち帰ったため、神殿本体にはほとんど残っていないことが分かった。

現在、パルテノン神殿の彫刻品はイギリスの大英博物館とアクロポリス美術館にあるらしい。アクロポリス美術館はアクロポリスのすぐ近くにあったので見ておけばよかったなと後悔している。

エルギン・マーブルについて
エルギン伯爵トマス・ブルースという人がオスマン帝国の許可を得てイギリスに持ち帰り、現在大英博物館に展示されているパルテノン神殿の彫刻は、エルギン・マーブルと言われている。ギリシャ政府は返還を求めているが、イギリスは拒否しているらしい。

エレクテイオン

エレクテイオン
エレクテイオン

パルテノン神殿の隣にある神殿。かつてはアテナの女神像が安置されていたらしい。

エレクテイオンの柱
エレクテイオンの柱

朝日に照らされている柱がかっこよかった。

アクロポリスからの眺望

アテネの街並み
アテネの街並み

アクロポリスは高台になっているため、アテネ市内を眺めることができる。

ヘファイストス神殿
ヘファイストス神殿

アテナイのアゴラにあるヘファイストス神殿も見えた。

時間がなかったので、1時間くらいしか見ることができなかったが、一応パルテノン神殿を見ることができてよかった。

感想

アテネを訪れての感想を書いていく。

①個人ブログを信じてはいけない

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とある旅行ブログに書いてあることを鵜呑みにしてしまったせいで、アクロポリスに入場できず、余計なお金を払う羽目になった。

世の中には適当なことを書いている旅行ブログが多すぎる。

特に「〇〇年最新」とかをタイトルに入れ、チケット購入方法の詳細を書いて小銭を稼ごうとしている個人ブログには気を付けたほうがいい。

ChatGPTに確認すると、事実であれ特定の人物や団体を名指しで「悪意のある言葉」で攻撃すると誹謗中傷に当たるらしいのでサイト名については言及しないでおく。

②スタジアムがかっこよかった

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ライトアップされたパナシナイコ・スタジアムがとてもかっこよかった。奥に輝く五輪オブジェが白一色なのもセンスを感じる。

昼間訪れた時とはまた違った厳かな雰囲気がする。

③アクロポリス美術館に行けばよかった

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アクロポリスの建築群は古代ギリシャ建築の傑作とされているが、残念ながら完全な形では残っていない。かつて神殿に装飾されていた芸術的な彫刻はアクロポリス美術館や大英博物館に保管されている。

それらの彫刻を見ずしてギリシャ建築の最高傑作を見たと言ってよいのか、いやよくない(反語)。

ゼウス神殿に行くよりアクロポリス美術館に行けばよかったと思っている。

④街並みはいまいち

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全体的に建物の色は白で統一されているものの、壁には落書きが多く、特徴のない建物が並んでいるだけ。歴史のあるヨーロッパの都市のようなきれいな街並みはアテネにはない。

オススメ度

★★★★☆

星4

ユネスコのロゴのモチーフにもなっているパルテノン神殿は一見の価値があるが、実際に見てみると思っていたほどの感動はなく、アクロポリスの麓にあるヘファイストス神殿の方が立派だなと思ったのが正直なところ。

しかし、世界遺産に登録されているのはパルテノン神殿で、文化的な価値はUNESCOが認めているのだから間違いない。

長い歴史を持つアテネには様々な文化遺産があり、見どころはたくさんある。オススメはパナシナイコ・スタジアム。

ギリシャのまとめ記事はこちら ギリシャ旅のまとめ記事