ロドスの旅行記【ギリシャ】
2024年10月11日~10月20日のギリシャ旅で訪れたロドスの旅行記。
ロドスについて

世界の七不思議の一つ「ロドス島の巨像」や世界遺産「ロドスの中世都市」で有名なロドス(ロードス)はギリシャのほぼ東端にある都市。
そんなに知名度がある都市ではないと思うので、少しだけ歴史を紹介する。
古代ギリシャの時代から港湾都市として栄えていたロドスは、紀元前4世紀、アレクサンドロス大王死後の後継者争いであるディアドコイ戦争の舞台となった。
当時、独立した都市国家だったロドスは、アンティゴノス朝(大王の後継者の一人で現在のトルコあたりにあった国家)からの攻撃を凌ぎきり、この勝利を記念して「ロドスの巨像」として有名な太陽神ヘリオスの巨像を建設したらしい。
ただ、その後まもなく地震で倒壊したらしく、本当に存在したかどうかは不明。

時は流れ十字軍の時代、聖地エルサレムを防衛していた聖ヨハネ騎士団※1はイスラム勢力に敗れ、1309年にロドス島にたどり着き、中世ヨーロッパ風の城塞都市を築いた。
※1聖ヨハネ騎士団⋯テンプル騎士団、ドイツ騎士団と共に中世ヨーロッパの三大騎士修道会の1つ。元々は病院を建て聖地巡礼者の宿泊所を設立したことが騎士団の始まり。
騎士団はキリスト勢力の砦としてイスラム勢力の攻撃を何度も防いだが、1522年にオスマン帝国に包囲され陥落。騎士団はマルタ島に移り、以降、ロドスはオスマン帝国に支配された。

その後、なんだかんだでギリシャに編入され、中世の街並みが残るロドスの旧市街は観光地となっている。
「白い街並みとエーゲ海」というのがギリシャの島のイメージだが、そうじゃない所も行ってみようと思い、訪れることにした。
世界遺産としてのロドス

登録名:ロドスの中世都市
登録年:1988年
登録区分:文化遺産
登録基準※2:(2),(4),(5)
※2世界遺産に登録されるためには(1)~(10)の登録基準を1つ以上満たす必要がある。
(1)~(6)は文化遺産基準、(7)~(10)は自然遺産基準。
登録基準とその内容(私が[UNESCOのサイト](https://whc.unesco.org/en/list/493)を見て要約したもの)を書いていく。
(2)「ある文化圏や文明の価値の交流を示すもの」 →長らく難攻不落とされ東地中海全域に影響を及ぼしたフランク風※3の要塞
(4)「建築物・建築群・技術の顕著な例を示すもの」 →十字軍時代の騎士団がイスラム勢力に対抗するために建設したゴシック様式の建築
(5)「人類の居住や土地利用の伝統的様式の代表例であるもの」 →フランク風とオスマン風の建築物が残る旧市街
※3聖ヨハネ騎士団構成員の出自であるラテン系・西ヨーロッパ系の建築様式を「フランク風」と呼ぶ。
騎士団にはヨーロッパ各国の貴族階級が騎士として入団していた。
聖ヨハネ騎士団がイスラム勢力との戦いに備えて築いた要塞や、フランク風やオスマン帝国時代の建築が混合する都市景観が認められ文化遺産として登録されている。
空港からロドス市街へ

ロドス島には船でも来ることはできるが、かなり時間がかかる上、オフシーズンのためか便が少なかったので、今回は飛行機でアテネからロドス島へ向かった。
航空会社はギリシャ最大の航空会社のエーゲ航空で片道運賃は13,000円くらい。
空港からロドス市街までは路線バスで向かうことができる。 運賃は3.5€くらいで所要時間は40分くらい。クレジットカードのタッチ決済が使えて便利。
2024年のものだがロドス市街のバス停に貼ってあった時刻表を載せておく。

ロドス新市街

ロドスの市街は大きく分けて新市街と旧市街に分かれていて、空港からのバスは新市街と旧市街の間のあたりに到着する。
ホテルに荷物を預けて、まずは新市街を散歩してみた。

新市街は落ち着いた雰囲気の街並みで、ホテルや飲食店、カジノなどがある。
ロドス島の人口は10万人程度と多くはないものの、観光客が多いためかマクドナルドやZARA、H&Mなど日本だと都会にしかないお店があった。

10月なのにビーチにはたくさんの人がいた。

島の北端まで歩いていくと、廃墟のような水族館があったので入ってみた。
入館料は6€くらい。

googleの口コミではそこそこの評価だったが、正面の建物には入れず周れるのは地下の洞窟のような展示室だけ。20分くらいで見終わった。
日本の水族館の素晴らしさを再確認することができた。
ロドス旧市街

新市街の南側、聖ヨハネ騎士団によって築かれた長さ4kmの城壁に囲まれているのが旧市街。

重厚感のある城門を通り抜けて、旧市街へ。

旧市街の路地は細くて迷路のようになっていて、歩いていて楽しい。
路面は、丸い石を縦に敷き詰めた独特な石畳。旧市街の南側はあまり人が居ないので散歩におすすめ。
港

旧市街の北にある港を歩いて先まで行くと、ロドスの巨像があったであろう場所に行ける。途中には風車があり、風車の裏には魚釣りをしているおじさんがいて、穏やかな雰囲気。
巨像があったであろう場所には柱が建っていたが、写真を撮るのを忘れた。

港から旧市街を見ると騎士団長の宮殿が見える。
騎士団通り

港から騎士団長の宮殿に行くまでにある通りが騎士団通り。
城門付近から騎士団長の宮殿まで一直線に伸びる通りは坂道になっていて、両側にはヨーロッパ各国の騎士の館が並んでいたらしい。

早朝または夜がおすすめ。
騎士団長の宮殿

騎士団通りを登っていくと、騎士団長の宮殿がある。
かなりかっこいい宮殿だが、オスマン帝国時代に弾薬が爆発して崩壊、その後イタリア人によって再建されたらしい。
入場料は考古学博物館とセットで10€。

再建された宮殿は残っていたものが少なかったためか、騎士団とはあまり関係のない展示物が多かった印象。
どこかで見たことがある気がするなにかのコピーがいくつかあった。

考古学博物館

考古学博物館は、騎士団の病院として建設された建物を利用した博物館。


周辺の出土品などが展示してある。
ソクラテス通り

旧市街で一番栄えているのはおそらくソクラテス通り。
ヒポクラテス広場から西に伸びる通りにはお土産屋がずらりと並んでいる。ソクラテス通りの1本裏に飲食店が多かった気がする。 美味しかったお店があるので、別の記事で紹介したい。

ロドスにはクルーズ船が寄港するため、昼間は多くの観光客で賑わっている。 停泊していたのは、別の場所でもう一度遭遇したCelebrity Infinityという船。
城壁と堀

城壁の上は歩くことができるらしいが、時間が合わず入れなかった。

感想
ロドスを訪れてみての感想を書いていく。
①街並みがいい

狭くて入り組んだ迷路のような路地は、歩いていて楽しかった。
また、ギリシャといえば「白く塗装された家々」のイメージがあるが、ロドスは白く塗装されておらず、ベージュっぽい石材の色の建物が多い。落ち着いた雰囲気だった。
②朝と夜がきれい

昼間は観光客で溢れ、街に活気があってそれはそれでいいが、クルーズ船の観光客が多いせいか、朝と夜は一気に人が少なくなり、街が静かになる。
個人的にオススメの場所は、夜の騎士団通り。中世にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わうことができる。夜遅くに覗いてみてほしい。
③車は入れなさそう

旧市街の道は狭くて車は入れなさそうだった。
旧市街の中の宿に泊まる人は、城門を通り、宿まで歩く必要があるが、場所によってはスーツケースがガタガタなりそうな路地があるため、ホテル選びには気をつけたほうがいい。
個人的には旧市街の宿に泊まってよかったと思っている。
オススメ度
★★★★★ 星5
記事を書いていると、6年前くらいに訪れたクロアチアのドゥブロヴニクという街に似ているなと思った。

どちらも旧市街が城壁に囲まれた中世に築かれた都市である。
街を外から眺める分には、背後に街を一望できる山があり、街並みがより整然としているドゥブロヴニクのほうが美しかった気がする。
ただ、街歩きをするには、通りが直線的で同じような景色が続くドゥブロヴニクよりも、迷路のような道が続き、モスクがあったり、廃墟があったりするロドスの方が楽しかった気がする。
「ギリシャ旅行、サントリーニ島ともう一つどこかの島に行きたいな~。」と悩んでいる人がいたらオススメしたい。
ロドス島を一周したときの旅行記はこちら ロドス島・リンドスの旅行記【ギリシャ】
ギリシャ旅行のまとめ記事はこちら ギリシャ旅のまとめ記事