アラコル湖の旅行記【キルギス】

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2026年7月3日〜7月12日のキルギス旅行中、アルティン・アラシャンからアラコル湖までホーストレッキングを行ったときの旅行記。

アラコル湖について

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アラコル湖(Ala Kol Lake)※は、カラコル付近の山岳地帯、カラコル渓谷とアラシャン渓谷の間に位置する標高3,532mの氷河湖。

険しい山々に囲まれているが、カラコル渓谷とアラシャン渓谷の間にはアラコル湖を通るトレッキングルートがあり、途中で美しいアラコル湖を眺めることができる。この辺りでは人気のコースのようだ。

私はカラコルからアルティン・アラシャンという場所に向かい、そこで一泊した後、アラコル湖に行くことにした。

アルティン・アラシャンについての記事はこちら アルティン・アラシャンの旅行記【キルギス】

※ウェブ上では「アラコル湖」と「アラクル湖」の2つの表記が混在しているが、現地の人が「アラコル」と発音していた気がするので、アラヨットラベルでは「アラコル湖」と表記する。

アラコル湖への行き方

トレッキングルート図
トレッキングルート図

私が滞在していたアルティン・アラシャンからアラコル湖、というよりアラコル湖を眺めることができるアラコル峠(アラコル・パス)までの距離はおよそ11km、標高差は1,400mほどある。

人力での日帰り往復は難しいが、馬に乗って行けば日帰り往復が可能とのことで、馬に乗って行くことにした。ただし最後の峠は馬も登れないほどの急勾配のため、自分の足で登る必要がある。

ちなみに、私が泊まっていた宿での乗馬料金は以下の通り。1日当たりの方が圧倒的にお得だった。 1時間あたり料金
馬:1,000ソム
ホースマン(馬+ガイド):1,500ソム

1日あたり料金
馬:2,500ソム
馬+ガイド:3,500ソム

私たちは2人で旅行していたので、馬2頭とホースマンの帯同をお願いした。

一応、乗馬については事前に宿の人に予約の連絡をしておいたが、前日にお願いしても行けそうな雰囲気はあった。

筆者の体力と乗馬経験

前の記事でも書いたが、前提条件として我々の体力及び乗馬経験について記載しておく。

・アラヨット(31歳♂)
小中高運動部で、社会人になっても週一でフットサルをしている。登山経験は、国内で日帰り登山を年一でしている程度。

・アラヨットのツレ(31歳♀)
中高文化部で、社会人になってから月一でヨガをしている。登山経験は皆無に等しく、練習のために訪れた蓼科山では、老若男女問わず全ての人にごぼう抜きにされるレベル。上り坂にめっぽう弱い。

そして乗馬経験について、実はアラヨットもアラヨットのツレも経験がある(1時間ほど)。というのも、キルギスでの乗馬に先立ち、長野で乗馬体験をしてきたのだ。

乗馬体験をさせていただいた「ホープロッヂ」さん
乗馬体験をさせていただいた「ホープロッヂ」さん

乗馬のときの姿勢、馬への指示方法など異なる点はあるが、馬のサイズ感や目線の高さなどに慣れるという意味では体験しておいて良かったと思っている。

少なくともキルギスで馬にまたがる際は、恐怖感もなくスムーズに乗ることができた。

アラコル湖へのホーストレッキング

ここから実際のホーストレッキングについて記載していく。

乗馬

宿の前の馬たち
宿の前の馬たち

ホーストレッキングの集合時間は朝8時半ということで、時間通りに宿の庭に集合すると、いきなり何の説明もなく相棒となる馬の上に乗せられた。その後に馬の指示方法を教えてくれるが、教えてもらったのはたったの2つだけ。

①止まるときは、手綱を手前に引く。
②左(右)に曲がるときは、手綱を左(右)引っぱる

進むときの指示方法は教わらなかったが、馬は群れに付いていこうとするので、基本的に勝手に進んでくれる。必要に応じてホースマンが鞭でシバいたり、「チョー」という声を掛けて誘導してくれる。

乗馬中のアラヨット
乗馬中のアラヨット

ちなみに、長野での乗馬方法はウエスタン式という乗り方で、かかとで馬の腹を軽く蹴るのが「進む」の合図だった。キルギスの馬はどうかなと思い、試しに腹を軽く蹴ってみたが、反応はなかった。

アルティン・アラシャン→合流点

ルート図(アルティン・アラシャン→合流点)
ルート図(アルティン・アラシャン→合流点)

アルティン・アラシャンを出発して暫くは針葉樹林の森の中を進んでいく。粘土のようにぬかるんだ道だったが、馬はズポズポと音を立てながら歩いていく。徒歩だったら靴が泥まみれになっていたと思う。

ちなみに、馬は木を避けながら歩くが、乗っている人間が木の枝にぶつかろうとお構いなしというスタンスなので木の枝には注意が必要。

アラシャン渓谷
アラシャン渓谷

約30分ほどで森を抜け、アラシャン川にケルディケ川が合流する場所に到着した。空が晴れていて気持ちがいい。

アラシャン渓谷にいる牛、馬
アラシャン渓谷にいる牛、馬

山に囲まれた草原で牛や馬たちが草を食べているのどかな雰囲気がとても素敵だった。

私が乗っていた馬も、森林より草原のほうが歩きやすいようで、開けた草原に来た途端、小走りで前の馬を追い越そうとし始めた。

また、この辺りで先に出発していた別グループとしれっと合流。日本人2、韓国人5、マレーシア人1、インド人2、ホースマン4という大所帯になった。

合流点→休憩地点

ルート図(合流点→休憩地点)
ルート図(合流点→休憩地点)

アラシャン川とケルディケ川の合流点からは、進路を南西に変えてケルディケ渓谷を登っていく。

ケルディケ渓谷
ケルディケ渓谷

最初は針葉樹に囲まれていたが、次第に木が少なくなっていく。45分ほどで広めの草原に到着するので、ここで一旦休憩。

我々の相棒チョーチュコ(白色)とチョルニ(黒)
我々の相棒チョーチュコ(白色)とチョルニ(黒)

休憩中は、どの馬もムシャムシャと草を食べていた。

休憩地点→ユルト・キャンプ

ルート図(休憩地点→ユルト・キャンプ)
ルート図(休憩地点→ユルト・キャンプ)

10分ほど休憩した後、再びケルディケ渓谷を登っていく。既に標高は3,000mを超えているので辺りに樹木はほとんどない。

しかし、この辺りから雲行きが怪しくなってきた。アラコル湖の方向はどう見ても天気が悪そう。

ケルディケ渓谷
ケルディケ渓谷
ユルト・キャンプ
ユルト・キャンプ

休憩地点から1時間半で、ユルトのある場所に到着。アルティン・アラシャンを出発してから3時間15分ほど経過していた。

ここから先は急な上り坂のため、馬から降りて歩いて行く。

アラコル峠に登る

ルート図(ユルト・キャンプ→アラコル峠)
ルート図(ユルト・キャンプ→アラコル峠)

馬が登れない坂と聞いて、覚悟はしていたがその勾配は想像以上だった。

アラコル峠
アラコル峠

上の写真がユルト・キャンプから見たアラコル峠である。ほぼ崖のような斜面をジグザクなっている登山道と、登っている小さな点のような人が見えるだろうか。雪も所々残っている。

果たして我々は登れるのか、半信半疑ではあったが、とりあえず登ってみることにした。

ちなみに、一緒にここまで来た10人のうち、アラコル峠に登ったのは我々とマレーシア人の3人だけで、ここまで来て峠に登らない人も結構いるみたいだった。

登山の序盤
登山の序盤

登り始めた時点で、既に標高が3,700mを超えているため、少し登っただけでも息苦しくなり、頭も少し痛くなってきた。普段運動をしていないアラヨットのツレはもっと辛そう。

そして追い打ちをかけるように雨が降り始めた。持ってきた防水のジャケットを着用し、あの崖のような斜面を登っていく。

アラコル峠の斜面
アラコル峠の斜面

坂はかなり急で、足元は細かい砂や轢のためとても滑りやすい。両手両足を使いながら、よじ登るように進んでいく。

ほとんどの人は登山用のスティックを持っていたので、持ってくればよかったと少し後悔。

アラコル峠から見たケルディケ渓谷
アラコル峠から見たケルディケ渓谷

何度か心が折れそうになったが、登り始めて1時間15分後、ようやくアラコル峠に到着した。

アラコル峠

アラコル湖上流方向
アラコル湖上流方向
アラコル湖下流方向
アラコル湖下流方向

標高3,920mのアラコル峠からは、綺麗な水色のアラコル湖が一望できた。氷河の侵食作用によって形成された氷河湖なので細長い形をしている。

上流側の山には氷河が少しだけ見えたが、雲のせいで全体像は見えない。アラコル湖と同じくらい氷河を見るのを楽しみにしていたので、残念だった。

本音をいえば、やはり晴れている時に訪れたかったが、天気のことばっかりは仕方がない。

アラコル峠の看板
アラコル峠の看板

峠の上は、寒くて風も強く、なにより疲れていたので、長居することなく下山を開始。

降雪
降雪

下山する時は、ほとんど滑り落ちるように下っていく。途中、そこそこ大きい岩を下に転がしてしまい、前の人に当たりそうになった時はヒヤッとした。

ほとんど下り終えた時には、雪が降ってきた。

一緒に登っていたマレーシア人からすると、雪は結構珍しかったようで、テンションが上がっていたのが面白かった。

下りのほうが怖いが体力的には楽なので、45分ほどで馬がいるところまで戻ってくることができた。

ユルト・キャンプ→アルティン・アラシャン

ルート図(ユルト・キャンプ→アルティン・アラシャン)
ルート図(ユルト・キャンプ→アルティン・アラシャン)

ユルト・キャンプに戻ってからは、再び馬に乗って来た道を戻っていく。行きに休憩した地点も帰りはスルー。草を食べれると思って小走りしていた馬が少しかわいそうだった。

16時頃にアルティン・アラシャンに到着。

アルティン・アラシャン→カラコル

ゲストハウス・エルザの夕食
ゲストハウス・エルザの夕食

トレッキングから帰ってからは、ゲストハウス・エルザで夕食を食べた。身体が冷えていたので暖かいスープが身に染みた。

夕食後はシャワーを浴びて朝まで熟睡。

送迎してもらったジープ
送迎してもらったジープ

そして、翌朝は温泉に入り、手配していたジープでカラコルの街に戻った。

ジープでの移動は、ハイキングよりは格段に楽だが、路面状況が悪いのでかなり揺れる。酔い止め薬は持っていったほうがいい。

乗馬の際の注意点

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乗馬経験のない人でも、ホースマンを付ければキルギスで乗馬を楽しむことはできると思う。一応、私が感じた乗馬の際に気を付けたほうがいいことなどを書いておく。

・馬もコケる

馬は滑りやすい岩の上を歩くのは不得意なようで、岩で脚を滑らせバランスを崩したことがあった。私は鞍に捕まっていたので落馬はしなかったが、岩場を通る時は注意が必要だと感じた。

・急に小走りになる

狭い道から開けた草原にでた瞬間、ふと馬がスピードを上げて小走りになる時があった。結構揺れるので、ぶら下げているカメラがバウンドして胸に当たり痛かったのでカメラはバッグにしまった。

韓国人女性は馬が小走りになるたびに、「オー、アイゴー」と騒いでいた。

・お尻が痛くなる

人によるとは思うが、長時間馬に乗っていると、ほとんどの人はお尻が痛くなると思う。私も計5時間30分ほど馬に乗っていたのでやはり痛くなった。

私の場合は座ると少し痛い程度だったが、同じグループだったインド人は、なぜか見るからに硬そうな鞍に乗せられていたので、降りた瞬間歩くのも辛そうにしていたのがかわいそうだった。

・落下物に注意

スマホはジップ付きのポケットに入れておき、写真を撮る時だけ取り出す運用をしていたが、アラヨットのツレは一度スマホを地面に落としていた。

馬に踏まれることはなかったが、スマホは泥まみれになっていたので、ストラップなどがあった方が安心だなと思った。

・馬のおしっこ

馬は歩きながらでも糞をするが、おしっこだけは立ち止まってする馬がほとんどだった。何が言いたいかというと、人が馬から降りようとした瞬間と馬がおしっこをする瞬間が重なる可能性が高い。なかなかの勢いのため、飛び散る可能性がある。

感想

アラコル湖へのホーストレッキングをしてみての感想を書いていく。

①天気に恵まれなかった

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朝は天気が良かったが、だんだん雲行きが怪しくなり、アラコル峠に到着した時には雨や雪が降ってきた。

景色を楽しむに当たって、天気という要素はとても重要だと思っているので、青空の下であの景色を見たかったというのが正直なところ。まあ、こればっかりは仕方がない。

②雨対策は大事

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決していい天気ではなかったが、アラコル峠からの景色を眺め、無事に帰ってこれたことは良かったと思っている。

雨や防寒対策をしていなければ、おそらく風邪を引いていただろう。宿の人に確認したところ、ホーストレッキングは基本的に雨天決行らしい。

持参した荷物については別記事で紹介したい。

③馬に愛着が湧く

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長時間馬に乗っていると、馬の習性や個性が少しだけ分かってくる。

私が乗っていた馬は、「上り坂は歩くのが遅いが、下り坂は歩くのが速く、他の馬が食べない針葉樹の葉をよく食べ、他の馬よりたくさんハエがついてくる馬」だった。

馬のことが分かってくると愛着が湧いてくるので、トレッキングが終わって馬と別かれる時はとても寂しかった。

④乗馬が楽しかった

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そんな馬に乗りながら、標高とともに変わる大自然の景色を楽しめたことはとても貴重な経験だったと思う。このホーストレッキングの費用が1人当たり4,250ソム(≒7,600円)というのは破格だと思う。

⑤合流点付近がすてき

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ホーストレッキングの途中で通ったアラシャン川とケルディケ川の合流点付近の景色がとても素敵だった。

アルティン・アラシャンからも比較的近いので、アラコル湖に登る自信がない人や時間がない人は、馬を2時間ほど借りてここまで行くのも良いかもしれない。

オススメ度

★★★★★ 星5

晴れた日にアラコル湖を見ることができれば、これまでの人生で見た景色の中で一二を争う絶景となっていた気がするので、天気については少し残念だった。

それでも、乗馬中に見た景色や、苦労して登って見たアラコル湖の景色は、忘れられないキルギス旅のハイライトの一つになっている。

将来、時間に余裕を持って改めて再チャレンジしたいなと思う。

コチコルの旅行記につづく コチコルの旅行記【キルギス】