バルイクチの旅行記【キルギス】
2026年7月3日〜7月12日のキルギス旅で訪れたバルイクチの旅行記。
バルイクチについて

バルイクチ(Balykchy)は、キルギス最大の湖であるイシククル湖の北西に位置する人口約5万人の都市。
首都ビシュケクからイシククル湖方面に行く場合は、バルイクチを通ることになることから交通の要衝となっており、ビシュケクからの鉄道も開通している。
また、近年はイシククル湖に面したリゾート地として開発が進んでいる。

ソンクル湖からビシュケクへの移動の際、私はバルイクチ→ビシュケク間の鉄道を利用したので、鉄道の待ち時間で少しだけ観光をすることにした。
コチコルからバルイクチへ

前回の記事でコチコルに到着するまで書いたので、今回はここから。
コチコルからバルイクチまでは乗合タクシーで移動する。
運転手の言い値は1人500ソム(≒910円)だったが、2日前に逆区間(バルイクチ→コチコル)を乗車した時に、地元民は250ソム(≒455円)だということを教えてもらったので今回は価格交渉してみた。
とはいえ、言葉が通じないのでできることはスマホの数字を見せることだけ。運転手も中々値下げには応じてくれず、最終的には1人375ソム(≒680円)ということで交渉がまとまった。
荷物も多いのでこれくらいは仕方がない。
コチコルを出発して1時間弱でバルイクチに到着した。
バルイクチ

バルイクチのバスターミナルに到着したのは16時ごろ。ビシュケク行きの列車が19:05発なので3時間ほど空き時間がある。
とりあえず駅に到着したことをWhatsAppでアリに連絡すると車で迎えに来てくれた。
アリについて

アリは、私が2日前にバルイクチからコチコルに行った時に、同じ乗合タクシーに乗っていたキルギス人。
タクシーの運転手に1人500ソム払っていると、「地元民価格は250ソムだから君たちは払いすぎている。」といって助けようとしてくれた人である。
その後は、彼の純粋な親切心によってホテルまで付いてきてくれたり、一緒にごはんを食べたりした。
「バルイクチに住んでるので来たときは連絡してね。」と言われていたので、ホントに連絡してみたという訳だ。
バザール

現金が無いということをアリに話すと、両替所があるバザールに連れて行ってくれた。ほとんどの銀行では両替できなかったが、4店舗目くらいでようやく両替できる銀行を見つけ現金を入手。
我々はバザールの近くを少し歩いただけだが、地元民が結構いたので、バルイクチの中心地はこのあたりなんだと思う。
イシククル湖

現金を手に入れた後にアリが連れて行ってくれた場所はグリーン・シティ・センター(Green City Center)という場所。バルイクチに来たのであれば、絶対に行くべき場所だとアリに言われた。

バルイクチ中心部からは車で10分ほどの場所にある。
アリ曰く、キルギスの何かのランキングで1位に選ばれた、今キルギスで最もホットな観光地だそうだ。

グリーン・シティー・センターはイシククル湖に面したビーチを中心に開発が進められているリゾートのような場所で、現時点ではビーチや桟橋、フットサルコートなどが整備されていた。
将来的にはプールや観覧車なども整備する計画があるようで、ゲートの直ぐ側には鉄道駅であるバルイクチ・ビーチ駅もある。

ゲートの先には飲食店などが並ぶ通りがあり、たくさんのキルギス人で賑わっていた。週末になるとビシュケクから大勢の人がやってくるとアリが教えてくれた。

空き地には古い飛行機が置かれていた。アリ曰くレストランとして整備される予定とのこと。
現在、世界中のジェット旅客機のほとんどがボーイング製かエアバス製だが、これはツポレフというロシアの航空機メーカーのTu-154という飛行機。ジェットエンジンが付いている位置が独特である。

ビーチには大勢の人がいて、まるで海水浴場のような雰囲気。海がないキルギスでこんな感じの場所を見れるとは思っていなかった。

1番人気なのがイシククル湖に突き出た桟橋。砂浜付近は水が濁っているが、桟橋の先まで行くと比較的水がきれい。

桟橋の先端付近の水深は2.5mと結構深いが、子どもたちが湖に飛び込んだりしながら遊んでいた。
ちなみに、イシククル湖は0.6%ほどの塩分濃度※がある。試しに湖に手を突っ込んで水を舐めてみると、ほんのりとミネラルのような味がした気がする。
また、水温は暖かく、泳ぐにはちょうど良さそうだった。
※イシククル湖には周囲の山々から川が流れ込むが、流れ出す川が存在しないため、長い年月をかけて塩分などが蓄積された結果、塩分濃度が0.6%ほどの湖となった。

イシククル湖の反対側には天山山脈がそびえ立っており、写真では分かりづらいが山頂には雪が積もっている。
反対側を振り返ればビーチ。雪山とビーチと言う組み合わせは珍しい。

現地の看板には将来の完成予想図が表示されていた。他にも色んな施設が追加されるみたい。
観覧車が完成すれば、上からイシククル湖やバルイクチを眺めることが出来そうなので良さそう。

このあとシャワルマを食べたりしていると、列車の出発時間が迫ってきたので、アリがバルイクチ駅まで送迎してくれた。
バルイクチ駅

バルイクチ駅は街の中心部からは少し離れた場所にある鉄道駅。ここからビシュケク行きの列車が出ている。

ビシュケク行きの列車はバルイクチ・ビーチ駅が始発のようだったので、グリーン・シティ・センターに行くのであれば、バルイクチ・ビーチ駅から乗車しても良かったなと思った。

鉄道について

バルイクチ↔ビシュケク間の鉄道は1950年頃に開通した鉄道で、ビシュケクから先は隣国のカザフスタンの鉄道に繋がっている。
私が乗車したビシュケク↔バルイクチ間の鉄道は、夏季限定で運行している旅客列車で、毎日1往復だけ運行されている。

鉄道の予約

キルギス鉄道の予約サイトからチケットを購入しようとしたが、自力での予約は不可能だった。
予約情報を入力して購入画面までは行くのだが、最後の決済のところでエラーが発生して予約が出来ないのだ。
結局、アリが私の代わりにオンラインでチケットを購入してくれたので乗ることができたが、アリがいなければ列車には乗れず、バスでビシュケクに行くしかなかったと思う。
別記事にて詳細を書いているのでこちらもぜひ キルギスの鉄道に乗った感想【予約できない】
バルイクチからビシュケクへ

列車は出発時間の5分前くらいに駅に到着。
チケットを見せて列車に乗り込むと、列車はほぼ定刻通りに出発した。

VIP席はこんな感じ。少し暑かったが一応エアコンが効いていて席は広々としている。
ただ、VIP席といってもそれだけ。乗務員が寝るために席を移動させられたりしたので、わざわざVIP席を予約する必要はないかなと思った。

列車は定刻通り23時過ぎにビシュケク2駅(Бишкек-2)に到着。
GoogleMapには「Bishkek Railway Station」と表示されているが、ここがビシュケク2駅なので注意(2026年9月2日時点)。
その日はビシュケク2駅の近くのホテルに泊まった。
感想
バルイクチを訪れてみての感想を書いていく。
①キルギス人に大人気

バルイクチの街自体はキルギスの他の街とあまり変わらないし、むしろ廃墟のような巨大な建物を見ると哀愁すら感じる。
しかし、ビーチがあるグリーン・シティ・センターはキルギス人に大人気でとても活気があった。
②ゆるいイスラム教

ビーチに来ていた女性の格好についてだが、肌の露出の多い水着を着ている人から全身を隠している人まで本当に様々。
個人の自由で水着を選べるのか、結婚の有無とかで変わるのか、その辺はよく分からないが、厳格なイスラム教の国ではあり得ない光景だと思う。
その国に根付いたゆるい宗教が各国に存在するという状態がいいなと個人的には思っているので、キルギスはいい塩梅だなと思った。
③アリに感謝

荷物を預ける場所も無さそうだったので、アリがいなければ駅で3時間くらい待機するか、そもそも列車に乗ることはできなかった。
短い時間ではあったが、バルイクチを楽しむことができたのは全てアリのおかげ。
オススメ度
★★★☆☆ 星3
海のような雰囲気が味わえるビーチは、海に面していないキルギスの人々に大人気。
わざわざキルギスまで来て湖で泳ぎたい人はまありいないと思うが、とりあえずイシククル湖を見るだけ見たいという人には交通の便もいいのでオススメ。
ビシュケクの旅行記につづく ビシュケクの旅行記【キルギス】