ソンクル湖の旅行記【キルギス】

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2026年7月3日〜7月12日のキルギス旅で訪れたソンクル湖の旅行記。

ソンクル湖について

ソンクル湖の位置図
ソンクル湖の位置図

ソンクル湖(Song-kul)は、標高3,016mの高地にある淡水湖。面積は270k㎡ほどで、キルギスではイシククル湖に次いで2番目の大きさ。琵琶湖の4割ほどの大きさといえばなんとなく想像できると思う。

GoogleMapの衛星画像でイシククル湖とソンクル湖を見比べてみると、イシククル湖の湖畔(特に北側)は住宅地や農地として開拓されている一方、ソンクル湖の周囲はほとんど開発されておらず草原が広がっている。

山々に囲まれた湖と草原を見たかったので、ソンクル湖に行くことにした。

ソンクル湖への行き方

カラコルからソンクル湖までのルート図
カラコルからソンクル湖までのルート図

私が調べた限りではソンクル湖に行く交通手段はタクシーくらいしかなかったので、安く済ますには、ソンクル湖に比較的近いコチコル又はナリンという街から行くことになる。

そのため、カラコルからコチコルまでは乗合バスで移動し、コチコルに一泊して、翌朝タクシーでソンクル湖まで行くことにした。

カラコルからコチコルまでの移動について書いた記事はこちら コチコルの旅行記【キルギス】

ソンクル湖で泊まる宿は事前にbooking.comで予約済みで、ソンクル湖までの往復タクシーも宿の人に手配してもらった。タクシー代は運転手の宿泊費込みで10,000ソム(18,100円)と結構高かった。

コチコルからソンクル湖へ

コチコルからソンクル湖までのルート図
コチコルからソンクル湖までのルート図

朝9時、ピックアップをお願いしていたタクシーが時間通りにホテルまで迎えに来てくれた。

当然のように車内にエアコンはなかったが、午前中のためそこまで暑くはなかった。

移動中の景色
移動中の景色

コチコルを出発してからしばらくはアスファルト舗装の道が続くが、途中から土舗装に変わり、景色も変わっていく。

小さな家と山
小さな家と山
谷を流れる川
谷を流れる川

これまでの茶色い景色とは一変して、草が生い茂る素敵な谷を通過する。

タクシーではなくレンタカーだったら、途中で止まって景色を眺めたりできて楽しいだろうなと思う。

カルマク・アシュ峠への道
カルマク・アシュ峠への道

高地にあるソンクル湖に行くためにはカルマク・アシュ峠(Kalmak-Ashuu Pass)という峠を越える必要がある。

峠を越えるためにカーブの多い山道を登っていく。

山に咲いている花
山に咲いている花
カルマク・アシュ峠(コチコル方向)
カルマク・アシュ峠(コチコル方向)
カルマク・アシュ峠の看板
カルマク・アシュ峠の看板

コチコルを出発して1時間ほどでカルマク・アシュ峠に到着した。標高は富士山山頂より少し低い3,447m。運転手がトイレに行くとのことで、峠で少し休憩してから再びソンクル湖に向かって走り出した。

見えてきたソンクル湖
見えてきたソンクル湖

コチコル方向の登りは急だったが、ソンクル湖方向への下りはゆるやかで、少し下るとソンクル湖が見えてきた。

移動している馬
移動している馬

湖の周りには広い草原が広がっていて、馬や牛が草を食べたり歩いたり寝転がったり。

とても気持ちよさそうだった。

アリ・ヌル・ユルトキャンプの看板
アリ・ヌル・ユルトキャンプの看板

コチコルを出発してから2時間半ほどで予約していた宿に到着した。

ソンクル湖

ソンクル湖の地図
ソンクル湖の地図

ソンクル湖は周囲を山々に囲まれた盆地にある湖で、山に積もった氷の雪解け水などが水を湖に供給している。

そのようにして四方を山々に囲まれてはいるソンクル湖であるが、湖の南東部にあるソンクル川という川から水が流れ出ているため、ソンクル湖は淡水湖※である。

※流れ出す川のない閉ざされた湖の場合、流れ込む水に含まれる微量の塩分が蓄積され長い年月をかけて塩分濃度が上昇していく。
ソンクル湖は流れ出す川があるのでそうはならない。ちなみにイシククル湖は流れ出す川がないので塩湖である。

また、標高3,016mの高地にあるため、冬はソンクル湖の表面は凍るほど寒くなるらしいが、私が訪れた7月初旬の日中はとても過ごしやすい気温だった。

ユルトに止まっている大量の蚊
ユルトに止まっている大量の蚊

ただ想定外だったのが、ソンクル湖の周辺にやたら蚊が多かったこと。

宿のユルトにはびっしり蚊が止まっていて、外にいると蚊が寄ってくる。どうやら人を刺さないタイプの蚊らしいが、多すぎて気持ち悪かった。

湖畔

ユルトから見たソンクル湖
ユルトから見たソンクル湖

ユルトに荷物を置いて、とりあえず湖の方に歩いて行ってみることにした。

特に道もないので、馬の糞を避けながら湖の方へ真っ直ぐ進んでみるが、湖に近づくにつれて蚊の数が多くなっていく。

特に湖畔の近くの湿地帯が1番蚊が多く、まさに蚊の雨の中を進んでいく感じで、体には100匹くらい蚊が付いていたと思う。

虫が苦手な身としては中々しんどかったし、今思い出すだけで少し体が痒くなっている。

フードをかぶり下を向きながら歩き続け、ようやく湖畔に到着した。

ソンクル湖
ソンクル湖
ソンクル湖と家畜
ソンクル湖と家畜

湖畔を訪れた時は全くの無風で、水面が鏡のようになってきれいだった。

湖のすぐそばは比較的蚊が少ないのが不幸中の幸い。

湖の様子
湖の様子

湖の水は澄んでいて綺麗そうではあったが、残念ながら蚊の死骸が浮いていて触る気にはならなかった。

丘に登る

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湖の周りがあまりにも蚊が多かったので、逃げるようにユルトに戻り、蚊が少なそうな丘に登ることにした。

宿の人に聞くと、湖から離れると蚊は少なくなるとのことだった。

丘の位置図
丘の位置図

こちらも登山道のような道は無いので好きなように歩いて丘の上に向かう。

懸念していた蚊も、車が通る道を越えたあたりからほとんど見なくなった。

丘の上のソーラーパネル
丘の上のソーラーパネル

丘の上にちょうどソーラーパネルがあったのでその下で休憩。日影に入るとひんやり涼しくて気持ちいい。少し風も吹いてきた。

今回のキルギス旅行は、予定を詰め込みすぎたせいで移動の連続だった。キルギスに来て初めて時間を気にせず過ごせた気がする。

ソンクル湖西側
ソンクル湖西側
ソンクル湖
ソンクル湖
花
花

丘の上でしばらくゆっくりしてからユルトに戻ると夕方になっていた。

星空

21時頃のソンクル湖
21時頃のソンクル湖

ソンクル湖は星空がきれいに見えるらしい。

ぜひ見たいところだが、21時を過ぎてもまだ空は明るく、暗くなるまでは時間がかかりそうだったので一旦寝ることにした。

夕食をいただき、シャワーを浴び、寝る準備をしているとユルトに宿の人がやってきて、ユルト内のストーブに火を焚いてくれた。

ソンクル湖の夜は夏でも冷えるらしい。

ユルトの中のストーブ
ユルトの中のストーブ

しかしこれが中々曲者で、すぐに温かいを通り越して暑くなってしまった。あまりにも暑くて寝れなかったので、結局扉を開けて寝る羽目になった。

蚊が入ってこないか心配だったが、不思議なもので、蚊はほとんど入ってこなかった。

ユルトと天の川
ユルトと天の川

深夜2時頃、ストーブの燃料が尽きて部屋が寒くなり目が覚めた。外に出てみると満天の星空が広がっていた。

肉眼だと天の川がギリギリ認識できる程度で、時々流れ星も見える。

星空と馬(上の線は流れ星、下の線は飛行機の光)
星空と馬(上の線は流れ星、下の線は飛行機の光)

肉眼では真っ暗で何も見えなかったが、湖の方向を撮影すると馬が写っていた。どうやら、馬は夜も活動しているようで、時々馬の鳴き声が聞こえた。

ずっと星を見ていたかったが、外はかなり寒いので、20分くらいでユルトに戻って朝まで寝た。

乗馬

乗馬したジェルデ(左)とカララ(右)
乗馬したジェルデ(左)とカララ(右)

翌朝、1時間だけ乗馬をすることにした。

料金は1時間1人800ソム(≒1,450円)で、同行するガイドを付けると+1,200ソム(≒2,180円)掛かる。

同行してくれたのはアリという12歳くらいの少年。家族経営の宿で英語を喋れるのはアリとその兄弟だけ。滞在中も何かあれば全部アリに聞いていたので、個人的にはとてもお世話になった少年だ。

同行してくれたアリ
同行してくれたアリ

周囲は広い草原なので、少し移動しただけではほとんど景色は変わらない。アルティン・アラシャンでのホーストレッキングと比較すると少し退屈だったが、アリに色々聞きながら乗馬ができたので、これはこれでよかった。

アリに聞いた豆知識を一つ紹介すると、乗馬用の馬はすべてオスで、メスは子育てをするために放牧されているらしい。

ソンクル湖からコチコルへ

キルギスでは珍しいラクダ
キルギスでは珍しいラクダ

乗馬後は、昨日ここまで連れてきてもらったタクシーで再びコチコルまで戻った。3時間ほどで到着したが、到着時に運転手からチップを要求された。

どうやら、乗馬している間待ってたからチップを寄こせとのことらしい。

こちらとしては、そもそも何時に帰るのか決まっていなかったので、払う義理はないと思っていたが、払わないと出してくれない雰囲気だったので仕方なく320ソム(≒580円)だけ払った。

ここで払ったチップのせいで、列車の運賃が足りなくなり、両替所を探す羽目になったので少し腹が立った。

宿泊した宿について

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最後に宿泊した宿を紹介したい。宿泊したのはアリ・ヌル・ユルトキャンプ(Ali-Nur Yurt Camp )という宿。

できればシャワーと水洗トイレがある宿に泊まりたいと思い、Booking.comで調べて見つけた宿で、料金は2人1泊11,485円。

ソンクル湖の南西側にあるため、コチコル方面から来ると結構遠い。

ユルト内部
ユルト内部

ユルトの中はこんな感じ。ユルトの中には充電用のコンセントもあった。

食堂
食堂

食堂はソンクル湖の方向がガラス窓となっているので、景色を眺めながらソンクル湖を眺めることができる。外に蚊が多いことから、ここで過ごすことも多かった。

ランチ
ランチ

昼食と夕食は別途1,000ソム(≒1,810円)で食べることができる。僻地にあるため少し高めだが、他に食べる場所もないので仕方がない。

アルティン・アラシャンの宿と比較すると少し量が少なかった気がするが、おいしかった。

トイレとシャワー棟
トイレとシャワー棟

食堂とは別の建物にトイレとシャワーがある。タクシーの運転手もここに泊まっているようだった。

トイレ
トイレ
シャワールーム
シャワールーム

トイレは3つ、シャワーは2つあった。毎日水を汲んできているみたいで、朝の時間帯は水が切れていたが、夕方は、温かいお湯でシャワーを浴びることができた。

ちなみにソンクル湖ではスマホの電波は使えないと聞いていたが、初日は普通にネットに繋がっていた。しかし2日目はなぜか全く電波が入らなくなった。理由はよくわからない。

感想

ソンクル湖を訪れてみての感想を書いていく。

①景色が雄大

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広い草原と湖、そして背後に山や雲が見える景色は、シンプルだが雄大でとても美しかった。

そんな景色を時間を気にせずボーッと眺めるのはなかなか良かった。

②めっちゃのどか

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ソンクル湖にいる馬や牛は、なんだかリラックスしてるように見えて、幸せそうだった。

そんな動物たちを見ているとこちらも癒される。のどかな空間だった。

③蚊が多い

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私が訪れた時はソンクル湖周辺で蚊が大量発生していた。特に湖の周辺はとんでもない数の蚊がいて、虫が苦手な人はしんどい気がする。

虫除けスプレーでなんとかなるレベルではないので、対策としては顔を覆うような何かを持っていくしかない。

宿の人曰く、刺すタイプの蚊ではないそうだ。

④丘に行くと蚊はいない

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蚊は特に湖の周辺に多いが、湖から離れれば離れるほど蚊は少なくなる。

湖畔から2,30分歩けば、蚊はほとんどいなくなるので苦手な人はそっちに行くしかない。丘の上は景色もいいのでオススメ。

オススメ度

★★★★★ 星5

3日前に訪れたアルティン・アラシャンは針葉樹が生えた険しい山々という感じだったが、ソンクル湖は樹木が生えていない壮大な草原といった風景。結構雰囲気が違うので飽きずに楽しむことができた。

コチコルからソンクル湖までに見た景色も含め日本では見ることが出来ないタイプの自然できれいだったので、ぜひオススメしたい場所だと思う。

バルイクチの旅行記につづく バルイクチの旅行記【キルギス】