ポヴロジニクの旅行記【ポーランド】
2025年10月11日〜10月19日のポーランド旅で訪れたポヴロジニクの旅行記。
ポヴロジニクについて

ポヴロジニクは、クラクフと同じマウォポルスカ県にある村で、スロバキアとの国境近くにある。
なぜポブロジニクに行こうと思ったかというと、個人的に玉ねぎ型の屋根を持つ建物が好きで、クラクフから車で行ける教会を探していたところ、ポヴロジニクの聖ヤコブ教会という教会に白羽の矢が立ったとういことだ。
世界遺産としての聖ヤコブ教会

登録名:ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群
登録年:2013年
登録区分:文化遺産
登録基準※:(3),(4)
※世界遺産に登録されるためには(1)~(10)の登録基準を1つ以上満たす必要がある。
(1)~(6)は文化遺産基準、(7)~(10)は自然遺産基準。
登録基準とその内容(私が[UNESCOのサイト](https://whc.unesco.org/en/list/1424)を見て要約したもの)を書いていく。
(3)現存または消滅した文化の独特な証拠を示すもの →カルパティア地方の文化と正教会の伝統が合わさった構造、装飾、意匠など
(4)建築物・建築群・技術の顕著な例を示すもの →正教会の伝統建築を基礎としながらも、地元の伝統を掛け合わせた、カルパティア地方の木造教会建築の例
ポーランドとウクライナの2カ国にまたがる16件の木造教会が世界遺産として登録されており、ポヴロジニクの聖ヤコブ教会もその内の1つである。
登録されている教会は、正教会の特徴をもつ教会が多く、建物が3分割構成になっていたり、玉ねぎ型のドーム屋根を持つ教会が多い。

ちなみに、クラクフ周辺には「南マウォポルスカの木造教会群」という似たような世界遺産があるが、こちらはローマ・カトリックの教会として建てられたものが多い。
レンタカー

クラクフから電車で行くこともできるが、5時間もかかるようなのでレンタカーで行くことにした。
大手レンタカー会社が軒並みクラクフ空港に営業所を置いている中、クラクフ中心部に営業所を置いていたエンタープライズレンタカーで車をレンタル。

朝の7時から車を借りて午前中はヴィエリチカ岩塩坑の観光をし、午後からポヴロジニクへと向かう予定としていた。
ヴィエリチカ岩塩坑についての記事はこちら ヴィエリチカ岩塩坑の旅行記【ポーランド】
ヴィエリチカからポヴロジニクへ

ヴィエリチカ岩塩坑の観光を終えたのは12時ごろ。そこから車でポブロジニクへ向かう。

ポーランドの田舎道は基本的に1車線。道が狭い訳では無いが、道路脇に停められるようなスペースがほとんどなかった。
運転しながらポーランドの田舎の景色を楽しめたのは良かったが、ちょっと車を停めて眺めることができたらもっと良かっただろうなと思う。

ノヴィ・ソンチ

クラクフからポヴロジニクに向かうまでの間で一番大きい街がノヴィ・ソンチという街である。ここまで来ると世界遺産に登録されている教会への案内が出てきた。

トイレ休憩も兼ねてノヴィ・ソンチのショッピングモールに寄ってからポヴロジニクに向かった。
トイレに行けたのは良かったが、ノヴィ・ソンチは交通渋滞がひどく、街を抜けるのにかなり時間がかかってしまった。

聖ヤコブ教会

16時頃、ようやくポヴロジニクの村に到着した。
教会の前にあった案内板によると、聖ヤコブ教会は1600年に建てられた、ポーランドのカルパティア地方で最も古い正教会の木造教会だそう。
この地域には昔からポーランド系住民とウクライナ系住民が混在していたが、20世紀に対立が激化し、1947年にポーランド政府がウクライナ系住民を強制移住させる”ヴィスワ作戦"が行われた。
その結果、元々ギリシャ・カトリック(正教会系)の教会だった聖ヤコブ教会は、現在ローマ・カトリックの教会として使用されているとのこと。

教会の周囲は木の屋根がある壁で囲まれている。
途中で立ち寄ったテゴボジェという町の教会も同じような壁で囲われていたので、このあたりの伝統なのかもしれない。

イコンが飾られている教会内部は、こじんまりしていて、10人くらいしか入れなさそう。
地元の人のための教会という感じの教会だった。
聖ディミトリウス教会

せっかくここまで来たのに教会を1つだけ見て帰るのもあれだったので、聖ヤコブ教会の案内板で紹介されていた教会の1つに行ってみることにした。
向かったのはシュチャヴニクという村にある「聖ディミトリウス教会」。ポヴロジニクの村から車で20分くらいの場所にある。
到着したのが17時を過ぎていたこともあり、残念ながら中に入ることはできなかったが、建物の上の十字架がかっこよかった。

ことあと、クラクフに戻り無事レンタカーを返すことができた。クラクフに着いたのは20時頃だった。
感想
ポヴロジニクを訪れてみての感想を書いていく。
①遠い

ヴィエリチカからポヴロジニクまでの所要時間はナビによると2時間半くらいだったが、休憩したり、教会に立ち寄ったり、渋滞に巻き込まれたりした結果、4時間近くかかった。
移動時間の合計6時間半に対して教会を見たのは多分1時間くらい。ちょっともったいなかった気がする。
②小さな教会だった

観光で訪れている人はほとんどいない、地元の人のための教会という感じだった。
キリスト教徒ならまだしも、ただ観光で訪れるのは少し気が引けるような感じがして、あまり長居は出来なかった。
③近くの温泉街が気になる

ポヴロジニクに行く時に通ったクリニツァ・ズドルイ(Krynica-Zdrój)という町は温泉街として有名らしい。時間がなく行けなかったが、ポーランドの温泉街がどのようなものなのか少し気になる。
④高速道路について
クラクフへの帰路にて、高速道路(無料区間)を通ったが制限速度が140km/hだった。
追い越し車線ではもっとスピードを出していた車もいたし、夜間の走行ということも相まってなかなかスリルがあった。
オススメ度
★★★☆☆ 星3
小さくてかわいらしい教会だったが、クラクフからかなり遠いので、どうしても移動が多くなってしまう。
ポヴロジニクの近くには温泉街もあったし、ほかの木造教会も点在している。その辺も合わせてゆっくり訪れるのであればいいかもしれない。
ポーランド旅のまとめ記事はこちら ポーランド旅のまとめ記事