ワルシャワの旅行記【ポーランド】
2025年10月11日〜10月19日のポーランド旅で訪れたワルシャワの旅行記。
ワルシャワについて

ワルシャワは人口約180万人のポーランド最大の都市で、16世紀後半に首都がクラクフからワルシャワに移って以降のポーランドの首都である。
ワルシャワの最も古い場所はワルシャワ旧市街という地区。第二次世界大戦中にドイツ軍によって街全体が破壊されたが、戦後の市民による復興運動の結果、街全体がほぼ完全に復元された歴史がある。
ちなみにワルシャワ新市街は「旧市街に対して新しい街」という意味で、旧市街の次に古いエリアである。

一方、現在のワルシャワの中心部は文化科学宮殿やワルシャワ中央駅があるあたり。戦後に建てられた建築物や高層ビル、ショッピングセンターなどがある。

ワルシャワの世界遺産

登録名:ワルシャワ歴史地区
登録年:1980年
登録区分:文化遺産
登録基準※:(2),(6)
※世界遺産に登録されるためには(1)~(10)の登録基準を1つ以上満たす必要がある。
(1)~(6)は文化遺産基準、(7)~(10)は自然遺産基準。
登録基準とその内容(私が[UNESCOのサイト](https://whc.unesco.org/en/list/30)を見て要約したもの)を書いていく。
(2)ある文化圏や文明の価値の交流を示すもの →保存活動による都市全体規模での復興がヨーロッパの他地域に影響を与えた
(6)歴史的出来事や伝統、宗教・芸術などと直接関連するもの →意図的に破壊された都市を住民の強い意志を持って復興させた例
UNSCOが普遍的価値があると認めているのは、戦争によって破壊された都市景観を見事に復興したという点で、旧市街そのものの歴史的価値は認められていない、少し異質な世界遺産である。
空港からワルシャワ市内まで

ワルシャワ・ショパン空港はポーランド最大の空港。中心市街地に比較的近い場所に位置しており、SKM(都市高速鉄道)のS2路線又はS3路線に乗れば20分くらいでワルシャワ中心部に行くことができる。
空港にはもう1路線乗り入れていたが、どこに停まるかよく分からなかったので使わなかった。

S2またはS3でワルシャワ中心部に行くには、赤い券売機で「zone1の75分まで乗車可能」なチケットを買えば乗車できる。
乗車したら出発時間までにチケットに打刻するのを忘れないように。たまに駅員さんが車内でチケットを確認しに来る。
ワルシャワの電車について
ワルシャワでは複数の鉄道会社が、同じ駅に乗り入れている事があるため非常に分かりづらい。

例えば上のワルシャワ西駅の時刻表の5番ホームを見ると、運行会社も行き先の違う電車が4分後に出発している。 19:26:Lublin行きの長距離列車 19:30:Legionowo行きの市内電車
旅の途中、隣町に行くつもりが電車を間違えてクラクフまで行ってしまったウクライナ人に出会ったりもした。せめてホームくらいは別々にしてほしいなと思った。
個人的にワルシャワで覚えておいた方がいいと思う電車は以下の4つ。
・SKM(都市高速鉄道)⋯ワルシャワ市内の電車。空港⇔中心部の移動に使用。
・トラム⋯市内を観光するときに使用。
・地下鉄⋯市内を観光するときに使用したが、路線が少ないのであまり使用しなかった。
・PKP IC(ポーランド国鉄 InterCity)⋯ポーランドの各年を結ぶ長距離列車。クラクフなど他の都市に行くときに使用。
※SKM、トラム、地下鉄、バスは赤い券売機で購入したチケットで乗ることができた。チケットは時間制で、20分のチケットを買うと打刻してから20分以内であればトラム⇔地下鉄などの乗り換えもOK。1日乗り放題券もある。
ほかにもWKDなどの電車もあるが、別のチケットが必要になるので注意。
共産主義時代の生活博物館

ワルシャワに到着して最初に訪れたのが「共産主義時代の生活博物館」。
ポーランドがソ連の影響で共産主義国だった時代の生活を展示している博物館で入場料は32PLN(≒1,300円)。

当時の生活用品やポスターなどを中心に展示していて、当時の部屋を再現しているエリアもあった。
小さめの博物館だが、展示に対して文字が多くて見るのに少し疲れた。
王の道

ワルシャワ王宮がある旧市街から郊外のヴィラヌフ宮殿までのルートは王の道と呼ばれており、大統領官邸やワルシャワ大学などの歴史的建造物が建ち並んでいる風光明媚な通り。

共産主義博物館から旧市街へ向かう際にトラムを使わず、王の道を歩いて行くことにした。

ワルシャワ大学や大統領官邸のほかにも、教会や飲食店などがある他、映画か何かのロケをしていて通行止めの場所もあった。

回り道をしながら歩いていくとワルシャワ旧市街に到着した。正面が旧市街で、右に見えるピンクの建物が王宮である。
ワルシャワ旧市街

ワルシャワ旧市街は昔のワルシャワの中心地で、おおよそ城壁に囲まれてるエリアが世界遺産に登録されているエリアである。
周りに比べて街並みが少しカラフルな気がする。


建物は隣の建物と隙間なく隣接していて、それぞれ色や形が若干違うのがかわいらしい。
カラフルなのに、下品さを感じない色使いのセンスが素晴らしいと思った。

また、壁の装飾を見ながら、復元過程で「ここはペンキでヨシ!」となったのかなあ、などと想像しながら街を見るのも楽しかった。
ワルシャワ蜂起博物館

第二次世界大戦中、ワルシャワの市街地が破壊されたきっかけがワルシャワ蜂起である。
ドイツとソ連がポーランドを挟み撃ちにして、仲良く分割したのが大戦の始まりだが、後にドイツが裏切りソ連に侵攻。ただ、思ったよりソ連が強く、ソ連の反撃によりドイツ軍はワルシャワ付近まで押し返されることになった。
そんな中、ソ連の呼びかけによりワルシャワのレジスタンスがドイツ軍に対して武装蜂起したのがワルシャワ蜂起である。

しかし、蜂起後にソ連は補給のために進軍を停止。孤立無援のレジスタンスはドイツ軍に負け、見せしめにワルシャワの街が破壊されたという流れ。
ポーランドがあまりにも不憫すぎる。前置きが長くなったが、その歴史を展示しているのがこの博物館である。

説明文はポーランド語と英語で書かれているが、かなり文量があるので見るのが大変。博物館内はかなり広く展示もたくさんあるので、真面目に見ると3時間くらいかかると思う。
個人的にはNHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」という番組の「死の大地 ドイツ敗走の2200キロ」という回でワルシャワ蜂起について触れられていたと思うので、それを見るのがおすすめ。再放送してほしい。
この後クラクフに向かったが、再度ワルシャワに戻ってきてから訪れた場所も続けて書いていく。
ズウォテ・タラスィ

ズウォテ・タラスィはワルシャワ中央駅の近くにある、湾曲したガラス屋根が特徴のショッピングモール。衣料品や家電など色んなものが売っていて、郊外にあるショッピングモールと違い高級感があった。
地下にはスーパーマーケットもあるのでお土産はここで購入することにした。

バラマキ用に購入したのはミキプルーンをチョコで包んだようなお菓子。350g入っていて25PLN(≒1,000円)とそこまで高くないが、安っぽさもあまりない。
出国時に空港の売店でも見かけたので有名なお土産なのかもしれない。たしか値段は倍くらい違っていた。
文化科学宮殿

ワルシャワ中心部で異彩を放っている建物が文化科学宮殿。1955年にソ連の指導者スターリン主導のもと建設された高さ237mの建物である。
建物の四方が広場で周囲に建物が少ないためとても存在感がある。
30PLN(≒1,200円)払えば展望台に登ることができるので登ってみた。

ワルシャワの中心部にある文化科学宮殿からは市内を一望することができた。晴れてる日なら登っても良いかもしれない。
ちなみに、写真の左側に写っている黒いビルは高さ310mのヴァルソタワー。EUで最も高いビルらしく、展望台もあるらしい。
レギア・ワルシャワのスタジアム

訪れた国のサッカーユニフォームを買うのが趣味なので、レギア・ワルシャワというサッカークラブのスタジアムを訪れた。スタジアムにファンストアと小さな博物館が併設されている。

スタジアムはワジェンキ公園の近くにあるのでワルシャワ中央駅からバスで向かった。
レギア・ワルシャワはポーランドの強豪でポーランドリーグで最多優勝を誇るチーム。試合があれば観戦したかったが、滞在中は開催されなかった。

ファンストアには2025年の夏まで在籍していた森下選手がニッコニコで出迎えてくれる。シーズンが始まる前の宣材写真でセンターを務めた後、イングランド2部に移籍してしまったので現在は所属していない。
色々物色した末、トレーニングジャージを購入した。

ワジェンキ公園

スタジアムの近くにあったので立ち寄ってみた公園。広い公園でお城や宮殿などもあったりする。

雨が降ってきたので長居はしなかったが、リスがいたのが印象的だった。
感想
ワルシャワを訪れてみての感想を書いていく。
①文化科学宮殿がかっこいい

周りに高層ビルがたくさんあるため、思っていたより建物を高く感じなかったが、デザインがなかなかかっこよく、存在感があった。
展望台に登ってしまうと、当然文化科学宮殿自体は見えないので、外から眺めるのがオススメ。
近くにあるヴァルソタワーという高層ビルにも展望台があるらしいので、そっちに行ってもよかったなと思っている。
②街が清潔できれい

ワルシャワの街はゴミがほとんど落ちてなかったし、落書きもほとんどなかった気がする。
行政の努力により街中にゴミ箱が多かったし、ちゃんとそこに捨てる人も偉い。
③天気が良くなかった

ワルシャワ滞在中の天気はずっと曇りか小雨だった。クラクフに移動する日、朝日に照らされる文化科学宮殿を見たが、曇りの時より断然かっこよかった。
やはり太陽の光は大事で、建物を見たときの印象がぜんぜん違う。カラフルな色合いの旧市街も曇っていたので魅力が半減していた気がする。
オススメ度
★★★☆☆ 星3
昔の街並みを復元した旧市街やソ連の衛星国時代に建てられた文化科学宮殿、民主化以降に建設された高層ビル群など、ワルシャワは場所によって街の様子が異なるため、ワルシャワの街の変遷を見ることができた気がする。
一方で、旧市街の規模はこの後訪れたクラクフのほうが圧倒的に大きかったし、高層ビルは日本にいくらでもあるので、ワルシャワで印象に残っているのは文化科学宮殿くらい。
また、今回訪れた博物館は「共産主義時代の生活博物館」と「ワルシャワ蜂起博物館」だけだが、私の英語力では展示を見るのに疲れ果ててしまい、十分に楽しむことが出来なかった。
私は英語を学ばなければならない。
次に訪れたクラクフについての記事はこちら クラクフの旅行記【ポーランド】
ポーランド旅のまとめ記事はこちら ポーランド旅のまとめ記事