サントリーニ島の旅行記【ギリシャ】
2024年10月11日~10月20日のギリシャ旅で訪れたサントリーニ島の旅行記。
サントリーニ島について

サントリーニ島(別名:ティラ島)はギリシャのエーゲ海にある小さい島で、断崖絶壁に白い家が建ち並んでいる独特な景観が有名なギリシャ屈指の観光地。
サントリーニ島は三日月型の形をしていて、海を挟んだ反対側にはティラシア島という小さな島がある。

サントリーニ諸島は元々は1つの大きな島だったが、今から3600年前の大噴火で島の中央部が陥没。カルデラ地形が形成され、現在のような地形になったと考えられている。
以下、筆者の想像も含む概略図。




島に囲まれている内海は波が穏やかで船の停泊に適していることから、サントリーニ島は貿易の中継地となり、19世紀ごろフィラやイアの街は商船業や造船業で栄え、独特な景観が形成されていった。

サントリーニ空港

ロドス島からサントリーニ島への移動はスカイ・エクスプレスという航空会社を利用した。アテネ経由で運賃は11,000円くらいだった。
ロドス→サントリーニのフライトでは特に問題はなかったたものの、翌日のサントリーニ→アテネの便で大変な目に合ったので利用はオススメしない。
ギリシャの航空会社スカイエクスプレスに乗った感想【オーバーブッキング】
空港からサントリーニ島の中心地であるフィラや観光地のイアへは、タクシーやバスで行くことができるらしいが、今回は空港で車をレンタルした。
今回利用したのはヨーロッパカー(Europcar)という会社で、2日間で40€くらいだった。
カマリ
空港に到着したのが昼頃だったので、空港近くのカマリという町でご飯を食べることにした。

カマリはサントリーニ島の東海岸にある町。ビーチがあること以外は特徴のない町だった。 ホテル、飲食店、お土産屋など一通りのお店が揃っているが、観光客もそこまで多くないためとても落ち着いた雰囲気。

ピザを食べてイアの町に向かう。
イア

カマリからイアへは車で30分ほどの道のり。イアの周辺には駐車場はいくつかあったが、お昼過ぎにはどの駐車場も混雑気味だった。夕方は夕日を見るために人が増えると思われるので、車で行くならある程度早い時間に行ったほうがよさそう。 私が停めた駐車場は無料だった。

イアの街は断崖絶壁に白い家。所々青いドーム屋根がある景観。ギリシャと言えばこれというような景色が広がっていた。

19世紀、イアが海運業で発展していた頃、崖の上の平らな場所には裕福な船舶所有者の邸宅、崖の斜面には船員が横穴を掘って作った洞窟住宅が建てられ、イア独特の景観が生まれた。火山活動により堆積した火山灰層は柔らかく、穴を掘るのが比較的容易だったらしい。
その後、船の進歩とともにイアは衰退し島全体が過疎化していったが、あるときにギリシャ政府の目に留まり、修復・復元プロジェクトを経て、サントリーニ島は世界的に有名な観光地となった。
参考文献
「ギリシャ・サントリーニ島における伝統的集落の再生と観光振興」-北摂総合研究所-

上記の経緯により昔の街並みを生かしながら観光地として復活したイアの街だが、現在の建物のほとんどが高級ホテルとお土産屋。
お土産屋が並ぶメインストリートから伸びる枝道のほとんどはホテルへのプライベートロードなので歩ける道は意外と少ない。

また、撮影スポットには人が並んでいてて、写真を撮ったらすぐに移動しなければならず、のんびり景色を眺めることもできない。
なんだか観光スポットをこなしているようで、思ったより感動することはできなかった。
サントリーニ海事博物館
10月のギリシャの昼はそこそこ暑い。 イアで夕日を見たかったが日没まで時間があったので、クーラーのきいた海事博物館を訪れた。

船の模型やサントリーニ島の海事史を展示している。トイレもとてもきれい。
アイス

街を歩いていると発見したのがKayakというギリシャ発祥のアイス屋。いろんなフレーバーから選ぶことができて、1カップ4€だった。

なに味を食べたか忘れてしまったが美味しかった気がする。同じお店がフィラにもあるらしい。
イアの夕日

日没前には観光客が夕日を鑑賞できる場所を陣取っていて、特にイア・キャッスルの付近はかなり混雑していた。
どこかいい場所はないかなと探していると、イアの街の下にあるアムーディ港に下る道は比較的空いていた。場所取りに時間を使いたくない人にはオススメ。

多少下から見ようが、夕日の美しさは変わらないはず。

夕日はとてもきれいだった。
イアの夜

夕日と同じくらい良かったのが夜の景色。特に日没後の空色がきれいだった。
また、昼間は観光客の列ができていた写真撮影スポットも夜なら比較的空いている。

ライトアップされたホテルのプールが青く光っていて幻想的だった。
フィラ

翌朝に訪れたのはイアと並ぶ観光地のフィラ。駐車場はいくつかあったが、近場は埋まっていたので遠いところに停めた。
フィラはサントリーニ島最大の街で商業施設がたくさんある。島唯一のマクドナルドもフィラにあったりする。

フィラの街の構造はイアと似ているが、イアにはたくさんあった青いドーム屋根の家がフィラにはあまりない。また、季節によると思うが、夕日が海に沈む瞬間が見れないことがあるらしい。

街の規模が大きいフィラに対して、夕日と青いドームという強みがあるイア。
このままだとフィラが少しかわいそうなので、フィラの強みを考えてみた結果、崖の迫力はフィラの方があるのではないかと思った。
イアよりフィラの方が街の標高が高いため、崖が高く迫力がある。さらにフィラの崖は北に行くにつれて高くなっているので、北側に行けばフィラの街を少し上から俯瞰して見ることもできる。

フィラで昼食を食べると高くつきそうなので、昼頃にはフィラを離れることにした。
トマト産業博物館

昼食を食べるために島の南側を運転していたところ、トマト産業博物館という謎の博物館を発見したので行ってみることにした。

トマト産業博物館はD.Nomikosというサントリーニ島発祥のトマト加工会社が運営する博物館。 入場料は1人12€。行政が運営していない私設の博物館のため、ちょっと高めの設定になっているらしい。

工場跡地を利用している博物館には、昔使われていた機械が展示されており、オーディオガイドを聞きながらトマトを加工する過程を学ぶことができる。楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまった。
あと、お土産のセンスもよかった。 観光地からは離れているため訪れるハードルが高いが、是非訪れてほしい。
このあとレンタカーで空港に戻り、飛行機でアテネに向かった。
感想
サントリーニ島を訪れてみての感想を書いていく。
①テーマパーク感

イアとフィラの街並みを見て、テーマパークやアウトレットモールのような雰囲気を感じた。
中世の城壁が残っていたロドスと比較すると、政府の観光プロジェクトによって数十年前に修復・復旧されたイアやフィラの街は、建物の外観が新しく観光地感が強い。
また、立入禁止のホテルのプライベートロードが多くて歩き回れる場所が少なかった。意図的に見れない場所がつくられている点もテーマパークのように感じた要因かもしれない。
もちろん、サントリーニにはサントリーニの歴史があり、建築様式を守りながら修復・復旧され世界的に有名な観光地として復活した事自体が、サントリーニの偉大な歴史である。
お金があれば海が見えるホテルに泊まってそれを楽しめるかもしれない。
②夕焼け

イアから見る夕焼けはとてもきれいだった。
・ライトアップされたイアの街 ・太陽が沈んだ後のオレンジ〜紺色の空
この組み合わせが特に素敵だった。
③レンタカーを借りてよかった

サントリーニ島ではレンタカーで移動したが、便利で快適だった。
荷物をホテルに預ける必要もなく、バス路線に縛られず行きたいところに行ける上、観光後はホテルに直帰できるのでかなり楽だった。
また、レンタカー代は2日で6000円、ガソリン代は2000円くらいでけっこう安い。
車を借りてなければトマト産業博物館にはたどり着くことはなかったので、車を借りて本当に良かったと思う。
④海沿いのホテルは高い

イアやフィラにあるホテルは高い。その中でも部屋から海が一望できるようなホテルはさらに高い。
奮発して海が見えるような高級ホテルに泊まるか、諦めて海から離れた安めのホテルに泊まるか悩んだ結果、安めのホテルに泊まることにした。
2人部屋一泊で10,000円くらいの値段で部屋は広くてきれいだったし、レンタカーを停める駐車場もあった。車があれば移動も楽なのでお酒を飲まない身としてはとても快適に過ごすことができた。
ホテルについては別の記事で紹介したい。
オススメ度
★★★★☆ 星4
昔、サントリーニ島に行ったことがある知人2人に感想を聞いたところ、2人とも「まあ、よかったよ」と言っていてそこまで感動した訳ではなさそうだった。
私もイアとフィラに関しては同じ感想である。
世に出回っているサントリーニ島のフォトジェニックな写真を見ることによって勝手に膨らんだ期待を、現地で大きく上回ることはなかった。
とはいえ、イアやフィラの街はきれいだったし、イアの夕暮れの空は本当に美しかった。また、トマト産業博物館というすばらしい博物館を訪れることができた。
今回は2日間の滞在だったため多くの場所を訪れることはできなかったが、サントリーニ島にはもっと面白い場所がある気がする。
サントリーニ島に来てイアやフィラに飽きた時は、少し足を伸ばしてほかの場所に行ってみるのもいいかもしれない。
このあと行ったアテネの旅行記はこちら アテネの旅行記(1/2)〜オリンピック編〜【ギリシャ】
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