ジェラシュの旅行記【ヨルダン】
2025年2月22日~3月2日のヨルダン旅で訪れたジェラシュの旅行記。
ジェラシュについて

ジェラシュは、ヨルダン北部にある都市。古代ローマの都市遺跡があることで有名だが、私もヨルダンについて調べるまでは聞いたことがなかった。
ジェラシュのローマ遺跡について簡単に説明すると、アレクサンドロス大王による東方遠征後に建設されたギリシャ風の都市で、ローマ帝国の支配下で発展し、凱旋門、神殿、劇場などが建設されたらしい。
その後、地震やらなんやらで都市は放棄されていたが、古代ローマの遺跡が保存状態よく保存されているとのことで、ヨルダンの有名な観光地となっているみたいである。
ジェラシュへの行き方

ジェラシュはヨルダンの首都アンマンから車で1時間くらいの距離にあり、レンタカー・バス・タクシーで行くことができる。
今回の旅行ではレンタカーでヨルダンを周る予定だったので、クイーンアリア国際空港で車を借りて、空港から直接ジェラシュへ向かうことにした。
空港からジェラシュへ

日本の成田国際空港を出発し、アブダビで乗り継ぎ、ヨルダンのクイーンアリア国際空港に到着したのが朝の6時ごろ。
事前に予約したレンタカーを空港で借り、ジェラシュへ向けて出発した。

空港からジェラシュの間には首都のアンマンがあるが、車で通ったのはアンマン郊外の道。道路が入り組んでいるアンマンの街中を通る必要はない。

アンマンを過ぎてからは、カーブが多い山道を進むことになるが、道路が整備されており、交通量も多くないので、特に困ったことはなかった。
渋滞に巻き込まれることもなく、空港から1時間30分くらいで到着。ローマ遺跡の南側には無料の駐車場がある。

ジェラシュ市街地の中心はローマ遺跡の東側にある。道を間違えて少しだけ市街地に入り込んでしまったが、坂が多く、信号がない交差点が多いため運転が不慣れな人は市街地には入らないほうがいいだろう。曲がり方がよく分からない交差点でクラクションを鳴らされた。
ハドリアヌス帝の凱旋門

駐車場から売店のある建物を通り抜けると、ハドリアヌス帝の凱旋門が現れた。
ハドリアヌスといえば、イギリスにある「ハドリアヌスの長城」が有名だが、ローマから見てイギリスとは正反対のヨルダンにもハドリアヌスの名前を冠した建物がある。ローマ帝国は大きい。

また、ジェラシュを訪れたのは2025年2月だが、その4か月前に訪れたギリシャでもハドリアヌス帝の凱旋門を見ていたのを思い出した。

ギリシャ旅行の写真を見返すと、アテネの凱旋門はペラッペラだった。同じ皇帝の名前を冠した凱旋門でも、デザインが結構違っていた。
アテネの旅行記はこちら アテネの旅行記(1/2)〜オリンピック編〜【ギリシャ】


ビジターセンター

凱旋門を抜けると競技場と教会跡があって、道を北に進むと、ビジターセンターに到着した。

ビジターセンターより北のエリアはチケットが必要で午前10時まで入場できなかったが、ビジターセンターは9時ぐらいから開いていたのでジェラシュの歴史に関する展示を見たり、レストランで食事をして時間をつぶした。
私は事前にヨルダンパスを購入していたので、入場料がいくらか分からなかったが、地球の歩き方によると入場料は10JD(≒2000円)とのこと。
オーバル広場

10時になったので、遺跡の北側に進んでいく。
北の方に歩いていくと現れるのがオーバル広場である。オーバル(英語:oval)とは楕円型や卵型という意味。

地図上で見るときれいな卵型という訳でもないし、南西側を切り取られたような変な形をしている。広場から伸びる通りも卵型の中心を通っているわけでもなさそう。
近くにあるゼウス神殿は長方形だったし、南劇場はきれいな半円形。 古代ギリシャや古代ローマの建築物は左右対象できっちりしているイメージだったので、何故この広場だけ変な形をしているのか不思議だった。
ゼウス神殿と南劇場

オーバル広場から少し丘の方に登るとゼウス神殿と南劇場がある。
ゼウス神殿は天井が崩れているが、壁と柱が残っており、ギリ原型を留めている感じ。

南劇場は舞台の装飾まで残っていて、観客席の一番上から舞台裏まで自由に歩いて回ることができた。 劇場の観客席は傾斜が急で、上り下りする時けっこう怖い。
ちなみに、この記事のカバー画像は、この南劇場の一番上から撮影した写真で、私のお気に入りの写真である。
列柱通り

オーバル広場から北に伸びる道は列柱通りと呼ばれていて、左右に柱が並んでいる。

上部が植物の葉っぱのような装飾の柱をコリント式というらしい。


列柱通り沿いには、ニンファエウム・古代のアゴラ・大聖堂・教会などがある。 原型をとどめていないものもあるが、コレはこういう使われ方だったのかなあと想像しながら歩くのも面白い。
アルテミス神殿と北劇場

アルテミス神殿は正面の柱が比較的多く残っているが、中の建物は崩れており、中に入れないようになっていた。

先ほど見たゼウス神殿の柱よりもアルテミス神殿の柱の方が大きいように感じた。ジェラシュではゼウスよりアルテミスが信仰されていたのかもしれない。

北劇場は南劇場より少しだけ規模の小さい劇場。

北劇場も観客席から舞台裏、観客席裏の階段までどこでも歩いて回ることができる。
北門

北門は遺跡の北端で入場ゲートから離れているため人も少なかった。
この辺りの柱は、上部の巻物のような形の装飾でイオニア式というらしい。 石畳の並べ方も違うので、整備された年代が違うのかもしれない。
このまま列柱通りを南下すると入ってきたゲートに戻れる。
訪れた場所
今回訪れたルートは以下のとおり。

感想
ジェラシュを訪れてみての感想を書いていく。
①広い

2つの円形劇場、競技場、ゼウス神殿、アルテミス神殿、凱旋門などなど、古代ローマ時代の遺跡をたくさん見ることができて満足度が高かった。
今回はジェラシュの後に行きたいところがあったので駆け足で回ったが、それでも見て回るのに3時間くらいかかった。
②柵がほとんどない

ジェラシュのローマ遺跡には柵がほとんどないため、自由に遺跡を見て回ることができたので楽しかった。
他の世界遺産に登録されている遺跡だと、柵とかで立ち入り禁止区域が定められていることが多いと思う。
③そんなに人がいない

半年前に訪れたギリシャはオーバーツーリング気味で、特にサントリーニ島は人まみれ。まるでディズニーランドにいる気分だった。 日本も外国人観光客で溢れているため、ヨルダンもいっぱい観光客がいるのかなと心配していた。しかし、訪れた2月がオフシーズンのためか、あまり人がいなかったのでゆっくり観光することができた。
観光地は人が少ないに越したことはない。
オススメ度
★★★★☆
星4
ジェラシュのローマ遺跡は世界遺産に登録されていないので、大したことないのかなと思っていたが、見どころがたくさんあるローマ遺跡だった。
ジェラシュのローマ遺跡はどうして世界遺産に登録されていないのか不思議に思い、その理由をChatGPTに聞いてみたところ、過去に申請したものの補修方法や管理計画に問題があったため、登録見送りとなったとのこと。 確かに、現地を見ているとコンクリートか何かで適当に修復したのかな?と思われる部分もあった。
とはいえ、ヨルダンはユネスコの暫定リストに再掲載しているため、将来的に世界遺産に登録されるかもしれない。
ジェラシュを見るためにヨルダンに行くことはないと思うが、ヨルダンに行ったのならぜひ行ってみてほしい場所であった。
このあとに行った死海についての記事はこちら 死海の旅行記【ヨルダン】
ヨルダン旅行のまとめ記事はこちら ヨルダン旅のまとめ記事