死海の旅行記【ヨルダン】
2025年2月22日~3月2日のヨルダン旅で訪れた死海の旅行記。
死海について

死海(英名:dead sea)という名前にインパクトがあるので知ってる人も多いはず。
死海はイスラエルとヨルダンの国境にある地球で最も標高が低いことで有名な湖で、標高は約-430m。

死海には主にヨルダン川から淡水が流れ込むが、外へ流れ出す川がないため、湖の水は蒸発によってしか減らない。
長い年月をかけて塩分が湖に蓄積され続けた結果、死海の塩分濃度は海水のおおよそ9倍と非常に高くなっている。そのため魚などの生物は生息できない。

ちなみに、水面の標高が低い理由は、死海のある場所がアフリカの大地溝帯の北端であり、ヨルダン渓谷が断層活動により巨大な溝のようになっているからである。
じゃあ大地溝帯に存在する他の湖はどうなっているのかというと、アフリカにあるタンガニーカ湖やマラウイ湖などは、死海と同じ大地溝帯上にあるが、湖に流れてくる水量が豊富なため、死海と異なり水面の標高は低くない。ただただ深い湖になっている。
一方の死海は、流入する水量が少ないため、水面の標高が低い湖になったというわけである。

そんな死海だが、20世紀中頃から湖面が下がってきている。原因は死海に流れ込むヨルダン川の水の使いすぎとのこと。
私の力ではどうすることもできないので、死海が干からびる前に拝んでおこう思ったのも、ヨルダンに行きたかった理由の一つ。
死海への行き方
死海へ行くには、レンタカー・タクシー・バス・ツアーなどの方法があるらしいが、 今回はクイーンアリア国際空港で車を借りていたのでレンタカーで死海に向かった。
また、死海で泳ぐには2つ方法がある。
・ホテルのプライベートビーチなどで泳ぐ。 ・地元のおじさんが管理しているところで泳ぐ。
私は泳いだ後にきれいな場所でシャワーを浴びたかったので、死海沿岸のホテルに泊まってホテルのプライベートビーチで泳ぐことにした。
ジェラシュから死海へ

ヨルダン北部にあるジェラシュの古代ローマ遺跡を観光していた私は、13時ごろに死海に向けて出発した。
最短ルートは首都アンマンのそばを通って死海に向かうルートだったが、来た道と同じ道を通るのが嫌だったのと、ヨルダン渓谷の様子を見てみたかったので、ヨルダン渓谷を通るルートで死海に向かうことにした。
ジェラシュの記事はこちら ジェラシュの旅行記【ヨルダン】

ジェラシュの標高は600mくらい。そこから-400mくらいの死海に向かうため、約1000mほど山道を下って行く。
途中の道ではヤギの群れに遭遇したり、現地の子供たちを見たりしたが、現地の人々の暮らしを垣間見ることができるのもレンタカー旅のメリットの一つ。

ジェラシュから1時間くらい西に向かうとヨルダン渓谷が見えてきた。
ヨルダン渓谷にはヨルダン川が流れていて、雨が少ないこの地域では貴重な水源となっているため、谷底には農地が広がっている。
渓谷の反対側はイスラエルのパレスチナ自治区だ。

ヨルダン渓谷の小さな町をいくつか過ぎると死海についた。 ジェラシュからの所要時間は2時間くらいだった。
泊まったホテル


今回泊まったホテルは、ヒルトン デットシーリゾート&スパ。 このエリアには他にも高級そうなホテルがたくさんあったが、今回はヒルトンにした。
人生初ヒルトンである。
死海に面していて、プライベートビーチも併設されている。 ビーチに行くときは無料でタオルも貰えた。

フロントからは死海を一望できる。
死海に浸かる

この日の天気は曇りで最高気温は15℃くらい。ヨルダンは2月が一番寒いらしい。 死海の標高は低いので首都のアンマンよりは暖かいが、海に入るには寒い。
気が進まなかったが、ホテルの滞在は一泊だけ。その日に入るしかなかったのでホテルに到着後、すぐにビーチに行って死海に入ってみた。

水温が高いおかげで、思ったほど水は冷たくなかった。また、塩分濃度が高いため水はぬるっとしていた。
仰向けで海に入ってみると、プカプカと浮かぶが、浮力が大きすぎてバランス取るのがちょっと難しかった。また、外の気温のほうが低いので水中にいる方が暖かい。できるだけ体を水中に沈めようとしても浮いちゃうからできない。体験したことのない浮力に感動した。
さらに驚いたのが、水中で手を動かすと、紅茶に砂糖を溶かして混ぜた時みたいに水がゆらぐ。とんでもない塩分濃度なんだなと改めて実感した。

また、泳いでいるとスタッフが写真を撮ってくれる。 残念ながら、チップを持ち合わせていなかったので払わなかった。
希望すれば、泥パックもやってくれそうだった。

死海から上がった後はとにかく寒かった。ホテルのプールは温水なのでプールで少し温まって部屋に戻った。
塩の結晶がある海岸に行く

ホテルが密集している死海の北側は淡水が流れ込む河口に近いからか、海岸の砂は茶色で、そんなに特別感はない。
2日目は、塩の結晶で真っ白な海岸を目指して死海を南下する。

南に行くにつれ、海岸が少しずつ白くなってくる。
ワディ・ムジブという場所を過ぎたところで海辺に降りれそうな場所があったので立ち寄ってみた。

そこで車を停めると管理人みたいなおじさんが声をかけてきた。どうやら駐車料金を払う必要があるらしい。
シャワーとトイレも借りれるとのことだったが、すでに昨日泳いだから泳ぐつもりはない。 私は車を停めるだけということで、1JD(≒200円)だけ払った。

近年の水面低下のためか、駐車場から海岸までは高低差がある。海岸まで降りていく途中に、かなりゴミが散乱していた。
観光客のマナーも悪いし、駐車場のおじさんも金を取るなら掃除くらいしろよと思った。

ゴミがあまりにも多くてテンションが下がっていたが、海辺に近づくと、塩が結晶化した真っ白な海岸があった。
表面がつぶつぶしていて、まるでサンゴ礁のよう。

塩の層はかなり厚そうだった。

ここでは泳いでいる人もいた。この日は晴れていて少し暑いくらいだったので、泳いでも寒くなさそうだった。
1時間ほど海辺を見て回ったあと、トウモロコシを食べている管理人っぽいおじさんたちに別れを告げ、更に南に向かった。

さらに南にも海岸に降りれそうな場所があった。 私は下に降りなかったが、遠目で見る限りこっちのほうがゴミが少なそうだった。
訪れた場所のマップ
今回訪れた場所は以下のとおり。

感想
死海を訪れてみての感想を書いていく。
①2月のヨルダンは寒い

訪れた日が特に寒かっただけかもしれないが、海に入るには寒すぎた。できれば12月、1月、2月は避けたほうがいいかもしれない。
ただ、入れないことはない寒さなので、冬に行く人は晴れてる日を狙って死海に入ってほしい。
②ホテルに行くだけではもったいない

死海北部のホテルでは快適に死海を泳ぐことができるが、見た目はその辺の海と変わらない。 せっかくなら、南の方まで足を伸ばして、塩の結晶で真っ白な海岸と青い海を見に行ってほしい。
③アクセスが難しい

私が海外で運転するのは4回目になる。 レンタカーを運転できる人はいいが、そうでなければタクシーをチャーターするか、ツアーに参加するか、バスを使うかになると思う。
バスは自由には動けなさそうだし、タクシーは高くつきそうだ。
アンマンのクイーンアリア国際空港から死海までのルートはほとんど田舎道。 日本でそれなりに運転している人であれば、レンタカーを運転してみてもいいかもしれない。
④ゴミは片付けてほしい

死海の海岸なのにゴミが沢山落ちているのは悲しかった。
ゴミを捨てる奴は論外だが、管理してそうな地元のおじさんたちも暇そうだったので掃除してほしいなと思った。
もしくは、もう少しお金を取ってもいいので国とかに管理してほしい。
オススメ度
★★★★★
星5
世界一標高が低く、世界屈指の塩分濃度を誇る湖。
塩の海岸は、ほかではなかなか見れない光景だと思う。ヨルダンに来たらぜひ行ってほしい。
死海2日目の朝に行ったネボ山についての記事はこちら ネボ山の旅行記【ヨルダン】
死海を見た後に向かったカラク城についての記事はこちら カラク城の旅行記【ヨルダン】
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